アメリカ「ん…?ここは…どこだ…?」
気がつけば、地面も空も何も見えない真っ暗な空間に居た
そして部屋にどこか既視感があった
どこまで行っても、いや、進んでいるのかすら分からない空間では、自分の伸ばした腕さえ、真っ黒の闇に飲み込まれていく程、暗くて光がない。
ア「おーい、誰かいないかー?」
少し大きな声を出してみたが返事はない。
その声が暗闇に響き渡ったかと思うと、甲高い笑い声が何重にも重なって聞こえてきた
ア「ッ!?」
最初は、笑い声なのかも分からなかったが、どんどんその声がクリアになっていった。
見つけた
みつけた
ミツケタ
ミつけた
みつケタ
すると、自分の真後ろに気配を感じて振り返ると、モザイクが掛かったナニカがそこに佇んでいた。
?「隕九▽縺代◆縺繧ッ繧ス邀ウ蟶」
ア「…は?何言って…?」
その瞬間、モザイクも無くなって、なんて言ってんのか分からない言葉も、はっきりと分かった
ア「ッ!??」
?「見つけたぞ…」
日帝「クソ米帝が」
そこには、静かに冷やかな視線を送る日帝の姿があった。
「日帝!??」
そう言って手を日帝に伸ばそうとした瞬間、俺はソファの上に居た。
ア「はぁ…はぁ…あ、れは、夢…?」
ア(あぁ、また、あの夢か…)
本当に今、俺が居るのは現実なのかを確かめるように、周りを見渡すと、キッチンで皿洗いをしていたカナダと目が合った
カナダ「あ、起きた。どうしたの、兄さん?ソファで寝落ちしたかと思ったら、急に唸りだして?」
ア「い、いや、ちょっとした悪夢を見ただけだ」
カ「えー?大丈夫?」
皿洗いを終わらせて、手をハンカチで拭きながらカナダは俺のそばに近づくと、顔を覗き込んだ。
カ「…顔色悪いよ、兄さん。ちょっと休んどけば?」
ア「…気遣いありがとな。でも、また寝たらもう一回、悪夢見そうだからやめとく」
そう言うと、カナダは何かを考えるように間を開けると口を開いた。
カ「そっか。なら、気晴らしに、散歩にでも行ってきたら?僕は他にもすることがあるし…。父さんには僕が言っておくよ」
ア「んじゃ、カナダの言った通り、散歩に行ってくるわ。日が暮れる前には帰るから。」
カ「分かった、いってらっしゃい」
笑顔で手を振るカナダに、手を振り返すと玄関ドアのガチャリと閉まる音が始まりの合図だった。
コメント
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待ってwこの物語の題名本当は、『世界一幸せで悪夢のような呪い』だけど、翻訳して英語になったのを、また、日本語に直したら『世界で最も幸せで、最も悪夢のような呪い』ってなってて、ウケるw(?)