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コメント
1件
ああーもう!第4話も最高にエモかったよ😭💕💕 「零の踊り子」としての鈴、カッコよすぎる…!依頼主に“踊らされてるつもり”で実は逆に踊らせてる構図、天才かよ。で、マイキーが「風だ」って追わない選択するのも渋すぎて震えた…大人の余韻がすごい。 終章の神社のシーン、あの純粋な金色の瞳が一瞬戻るところで本当にグッときた。16歳の鈴がまだそこにいるんだね。これ、続きあるんでしょ?!次も絶対読みに行くからね🌸✨
## 第七章:仕掛けられた「次のステップ」
カフェを出た天乃鈴は、人混みに紛れながらのんびりと歩いていた。
その足取りは軽い。ツインテールの隙間からのぞく鋭い耳元で、インカムの電子音がピッと鳴った。
「はいは〜い、零(ぜろ)ですよ。依頼主様、データの受け取りは完了しましたか?」
電話の相手は、彼女に梵天への潜入を依頼した競合組織の幹部だった。受話器の向こうから、男の興奮した声が響く。
『ああ、完璧だ! 流石は「零の踊り子」、期待以上の仕事だ。これで梵天の資金ルートは俺たちのもの、あの無敵のマイキーも今度こそ終わりだな……!』
「うふふ、喜んでいただけて何よりです。対価の入金、楽しみに待ってますねぇ」
鈴はいつもの明るい敬語で答え、通話を切った。
そして、フッと金色の瞳を細め、悪戯っぽく微笑む。
「……なーんて、そんなに上手くいくわけないじゃないですか。馬鹿ですねぇ」
彼女がその組織に渡したデータは、確かに本物だった。しかしそれは、鈴が「わざとマイキーに残してきた遠藤の証拠」と完全に連動している。
遠藤を処分した梵天は、すでに流出した資金ルートの切り替えと、裏で糸を引いていたこの組織への「報復」の準備を進めているはずだ。
鈴が動けば、裏社会の勢力図が勝手に塗り替わる。
彼女はただ、依頼された情報を集めて渡しただけ。破滅に向かって勝手に踊らされているのは、彼女を都合よく利用したつもりの悪党たちだった。
一方、梵天のアジト。
遠藤の裏切りを完全に証明し、彼を始末した最高幹部たちは、鈴の残したデータをもとに、次のターゲット——鈴に依頼を出していた競合組織の壊滅へと動き出していた。
「ココ、ネズミにエサを撒いてた組織の場所は特定できたか?」
鶴蝶が上着を羽織りながら尋ねる。
「ああ、いつでもいける。鈴のデータ通り、泳がされてることも知らずに今頃大喜びしてるはずだぜ。……本当に、あの女、恐ろしい手際だな」
ココは感心したようにため息をついた。鈴は梵天を裏切るどころか、敵対組織の情報を引き出すための「エサ」として梵天を利用し、最終的に両者を衝突させて漁夫の利を得るような仕掛けを施していたのだ。
「マイキー、あの『零の踊り子』……またどこかの組織に潜り込んでるかもしれない。探させるか?」
三途がマイキーの顔色を伺うように尋ねる。
マイキーは、ビルの窓から遠くの街並みを見つめていた。
ポケットの中にある、鈴の写真。16歳の時に失われたと思っていた彼女の時間は、今、全く別の形で激しく、美しく流れている。
「……いや、探さなくていい。あいつは風だ。追えば追うほど遠くなる」
マイキーは静かに目を閉じる。
「けど、あいつは言った。『また梵天にピンチが訪れたら、正当な対価を用意して雇え』ってな。……なら、俺たちが裏社会の頂点に居続ければ、また向こうから高い情報を売りに来るさ」
「……ハッ、違いないねぇ」
天乃 鈴!カンヒュ民!
15
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瑠奈
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瑠奈
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蘭が面白そうに笑う。
「死ぬ気で稼がねぇとな。あの女の情報料は、世界一高いぞ」
ココも不敵に笑った。
夕暮れ時。東京のどこかにある、古い神社の境内。
かつて東京卍會のメンバーが集まっていたような、どこか懐かしい景色が広がる場所に、鈴は一人で立っていた。
「……ふぅ。やっぱり、ここは落ち着きますね」
鈴は賽銭箱に小銭を放り込み、パチパチと手を合わせる。
16歳で突然連れ去られ、名前を奪われ「0」と呼ばれたあの日から、彼女の戦いは始まった。弾丸を避け、3階から飛び降りるほどの超人的な身体能力は、過酷な環境を生き抜くために死に物狂いで身につけたものだ。
けれど、どれだけ裏社会の闇に染まろうとも、彼女の根底にある「天乃鈴」としての心と、あの頃の仲間を想う気持ちだけは、誰にも奪えなかった。
「万次郎くん。私はこれからも、あなたの敵にも味方にもなります。……だから、簡単に捕まったり、死んじゃったりしたらダメですよ?」
鈴は振り返り、夕日に向かって綺麗なお辞儀をした。
写真 にある通りの、星のような金色の瞳が、一瞬だけ少女のような純粋な輝きを取り戻す。
カツン、と靴音が響いた時には、もう彼女の姿は境内から消えていた。
裏社会を揺るがす美しき情報屋、『零の踊り子』。
彼女はこれからも、時に天然っぽく笑い、時にゼロ距離で囁きながら、硝煙と欲望の渦巻く世界を、誰よりも自由に行進していく。