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──モンスターなんかと遊ぶわけないじゃん
ちがう…わたしは、ニンゲン…でも、モンスターも、悪い子じゃ、ない…いたい、よ…やめて…たす、けて…
──オマエみたいな変なマホウ使えるの、ニンゲンな訳ないじゃん
これは……わたしで、…ぼく…で…
ぼく…は…なに…?
ボク…おれ…は…
『、起こしてしまったかしら…?
もう少し眠っていても良いんですからね』
『…お?起きるか?』
「……あれ、おれ…」
ぼんやりとした意識で、何があった、と尋ねる前に答えが飛んできた。
『アナタ、いきなり倒れたのよ』
『アズゴアも心配していたぞ。…具合はどうだ?』
「…倒れ……ぁ、ごめんなさ」
『ストップ。アンタが謝る必要は無いさ』
『大丈夫、大丈夫ですからね…ここに、あなたを傷付けるひとはいませんからね…』
トリエル母さんの温かく優しい手に頭を撫でられて、気付かない内に強ばっていた身体から力が抜けていく。