テラーノベル
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怜央「ねえ、起きて」
朝7時。
私たちの一日は、彼のくすぐったい声から始まる。
葵「……あと5分」
毛布にくるまる私を、彼は容赦なく引き寄せる。
怜央「だめ。ルールでしょ?」
そう。
私たちには“付き合ってからできたルーティン”がある。
① 朝は必ず一緒にコーヒーを飲む
② 出かける前にハグ
③ そして――
怜央「おはようのキスは必須です」
にやっと笑う彼。
怜央「はい、口あけて」
葵「子ども扱いしないで!」
文句を言いながらも、結局負けるのはいつも私。
ちゅ、と軽く触れるだけのキスなのに、
朝から心臓がうるさい。
怜央「今日もかわいい」
葵「朝からそれ言うの禁止!」
怜央「なんで?」
葵「慣れないから…」
そう言うと、彼は嬉しそうに笑う。
怜央「慣れなくていいよ。一生照れてて」
ずるい。
そんなこと言われたら、好きが溢れちゃう。
バタバタしながら支度をして、玄関へ。
怜央「ハグ忘れてる」
後ろからぎゅっと抱きしめられる。
背中に回る腕があったかくて、
このまま時間が止まればいいのにって毎回思う。
怜央「今日も頑張れそう?」
耳元で小さく聞かれる。
葵「うん。怜央がいるから」
彼は満足そうにうなずいて、最後にもう一度だけ軽くキスをした。
怜央「いってらっしゃい、俺の彼女」
葵「いってきます、私の彼氏」
ただそれだけ。
でも、この何気ないルーティンがあるから、
どんな一日もちゃんと頑張れる。
明日の朝も、その次の朝も。
きっと私はまた照れて、
彼はまた嬉しそうに笑う。
――おはようのキスは、これからも必須です。
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