コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
しばらくすると人の足音が聞こえてきた
っ!Nakamu、!?
ガラガラガラ
後ろのドアが開いてびっくりした
「「え…?」」
Nakamuの隣にはきんときがいた
…まだ先生が来る時間じゃない。学校の扉は開かない。
ということはこの学校に入るには隠し通路を使うしかない。
…Nakamu、きんときに話したんじゃん。
俺はカバンを持って前のドアから出ようとした時、Nakamuに腕を掴まれた
なか「まって、!」
「…来てくれたの…?」
Nakamuの方を見ると少し涙目になっていた
でもそんなことどうでもよかった
“二人の約束”
Nakamuがそう言うから、俺は隠し通路のこと誰にも話さなかったし、この時間以外Nakamuに話しかけなかった
なのに、Nakamuは隠し通路の事を話した
…Nakamuから言い出したことなのに。
でもしょうがないか。俺が来なかったんだもんな。
きり「手…離して」
なか「…やだ。」
そういい、さっきよりも強く握る
なか「…俺ずっと待ってたよ。ありがとう来てくれて。」
俺はNakamuを無視し、きんときの方を見た
…読み取れない
怒っているような顔にも見えるし、どうでもいいような顔にも見えるし、心配しているような顔にも見える
きんときの表情はNakamuと全く違い分からない
どんな表情にも見えてしまう
きり「…俺自分のクラス行くから」
なか「やだっ、待って話聞いて」
きり「ないって話すことなんか。何話すんだよ」
きり「俺が来なかったのが悪い。それは分かってる。でもNakamuから言い出した約束をNakamuが破るのは違うだろ」
俺がそう言うと、Nakamuより先にきんときが否定した
きん「違う!!」
「Nakamuは話してないよ。俺がここから入っていくNakamuを見ちゃっただけ。」
きり「…ごめん。Nakamuが話したんだと思ってた」
なか「全然…大丈夫…」
そういうNakamuの目には涙が溜まっていた
…何がそんなに悲しいんだろう。
俺が強く当たっているから?せめてしまったから?
きり「…手離して」
なか「連絡先…交換…しようよ…」
そういうNakamuの声は震えていた
きり「…今更何?別にいいよもう。Nakamuとは関わらないつもりだし」
なか「っ、やだ、!!!」
Nakamuは急に大きな声を出した
ここまで悲しい感情をあらわにしてきたのは初めて見た
なか「やだ…。関わらないとか言わないで…」
Nakamuはそう、泣きながら話してきた
なか「お願い。連絡先交換して…」
関わらない。もうこれで終わりにする
そう思っていたはずなのに
Nakamuからのお願いを断れず交換してしまった
なか「っ…!!ありがとう、!!!」
きり「…じゃあもう時間だから。」
俺はそう言って教室を出た
なか「っ、またLINEする、!!」
そう大きな声で言ってきたNakamuを俺は無視をした
一切振り返らず何も言わなかった