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大好きなお兄ちゃん。
僕は、昔から大好きな兄がいたんだ。
大きくて、強くて、かっこよくて!
とっても優しくて、大好きなお兄ちゃんはね!誰にでも優しかったんだ。誰かが虐められてたらすぐ助けて、いじめっ子をボコボコにしちゃうんだ!強いよね!
僕が虐められそうになった時も助けてくれたの!
でもね、僕が求めてるのはそんなことじゃないの。僕が求めてるのは僕だけのお兄ちゃん。
お兄ちゃんはね、僕のものじゃないと行けないのに、いちばんそばに居るのは僕であるべきはずなのに。
お兄ちゃんはね、最近彼女ができたって喜んでたの。
連れてきたのは、とっても可愛くて、いい子で…たしかに、お兄ちゃんにとてもお似合いかもしれない。
でもこの世に、お兄ちゃんほど純粋で、強くて、優しい人なんていないの。きっとあの彼女さんも、どこかでお兄ちゃんを利用する気だとおもう。
お兄ちゃんはね、ある日僕にこう言ったの。
なんで俺の彼女を傷つけようなことをするんだ?って。
僕には理解できなかったよ?
僕何も悪いことしてないのに、いつもいじめっ子を殴る時みたいに、僕に手をあげたんだ!!
お兄ちゃんはね、僕を殴った手で、優しく彼女さんを撫でたの。
なんで僕には強く殴ったのに、彼女さんには優しくするの?
なんで僕じゃダメなの?
お兄ちゃんのそばにいるべきなのは
いるべきなのは…
僕なのに!!!
僕は悲しくて、憎らしくて、その場で泣いた。
お兄ちゃんは困った様子で殴ったことを謝ってきた。 「やりすぎた、ごめんな」って。
でも僕が謝って欲しいのは、殴ったことじゃない。
僕以外の物になったことだった
ある日、彼女…………いや、あの女が行方不明になっちゃったんだって。
お兄ちゃん、とっても頑張って毎日寝る間も惜しんで探してたの。
なんであの女のためにそこまでするんだろう。
その後にね、あの女は発見されたんだって。
あの女、すっごくね、見るに堪えない姿してたんだって。
お兄ちゃん、ご飯食べなくなっちゃった。
いつも好きで食べてたお肉、見る度に吐くようになっちゃったの。
お兄ちゃん、あの女のことが好きだったみたいだから、お兄ちゃんが好きな見た目にしてあげたのに、なんで悲しむんだろう。
お兄ちゃんはね、抜け殻みたいになっちゃった
お兄ちゃんにとっては、大切な人だったみたい。
でもね、お兄ちゃん。
まだ大切な人、残ってるはずだよ?
僕という、弟がさ
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