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星導side
同僚と同居している家の玄関が乱雑に開閉したかと思うと、バタバタ騒がしく階段を上がってくる音が聞こえる。
きっと飲み会と言う名の合コンから彼が帰ってきたんだろう。
寝室でスマホを弄っていると派手な音を立ててドアが開いた。
『…っはぁ…おいお前、』
「あ、おかえり。そんな急いでどうしたんですか?」
『どうしたもこうしたも、お前何してくれてんだよ…』
「?何もしてないけど」
『おま”……っ、これ!!』
バッと目の前に出された手に乗っていたのは長い髪の毛。
えー、なっがぁ…今時これくらいの長さの髪の女の人って珍しくないのかな。
あ、ひょっとして彼女出来たよーの報告?てことは、そろそろこの関係も辞めましょうって言うあれですかこれは。
「…彼女出来た?」
『逆だわ、彼女持ちと思われて帰らされた』
「へ、?笑」
『だからぁ、これお前の髪の毛!』
「あ、これ俺の髪?!笑」
どうやら俺のなーっがい髪のせいでどでかい勘違いが生まれてしまったらしい。
しかも俺顔もこんなだから、写真を見せても相手は女だと信じて止まなかったとか。
れっきとした男なのに。
まあ小柳くんの恋人に間違われても悪い気はしない。
寧ろ変な虫がつかなくてよかったな、なんて。
『もーお前と同居してたら一生彼女なんか出来ねえって…』
「でも今回も人数あわせでしょ?」
『うっせ』
「彼女作る気ない上にモテないくせに」
『お前一回黙れ…』
「そんなカリカリせずに。血圧上がるよ」
『上がんねえよこんくらいじゃ。なめてんの?』
「はいはいごめんなさいね、ほらおいで」
『…何に謝ってんだよお前』
何やかんやと悪態をつきながらもトコトコ歩いてくる彼は可愛い。
そのままベッドに乗り上げたかと思うと、俺の上に覆い被さってきた。
次いで彼の唇が頬、額、鼻先と来て最終的に俺の唇と重なる。
こんなことしてるけどめちゃくちゃへそ曲げてるよねこの感じ。
「なぁに、積極的じゃん」
『違えよ憂さ晴らしだわ』
「ふーん、じゃあ今日は合コンのことなんか忘れちゃうくらい、ね」
『当たり前、責任取れ』
「いやなんの責任?」
俺たちは所謂、セフレってやつだ。
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ビク、と大きく彼の身体が跳ねて白濁液が彼のものから滴り落ちる。
最初の頃と比べるともうすっかり元気をなくしてしまった彼のそれは、少ないながらもまだ白濁を吐き出した。
まあ、もう既に項垂れてしまっていて使い物にはならなそうなんだけど。
「あは、またイッたの?」
『るっせえ、誰のせいだと……っぉ”、まえ、っ、♡ちょっ…待て、♡』
「こんなんだから彼女出来ないんじゃない?」
『ゃ、待って、今イッ…っ”♡』
「待ってって言っても待たないのなんて、小柳くんが一番分かってるでしょ」
どうにかして逃げようとする腰を掴んで深く入れ直すとそれだけで矯声が上がる。
配信中にも時々謎の喘ぎ声みたいなのを上げるときがあるけど、あの声よりも甘くて掠れたこの声を聞けるのは俺だけだと思うと気分がよかった。
別にセフレ以上でも以下でもないのに。
『…は、っ、ぅぁ…』
「朝までするんでしょ、そんなんで持つの?」
『っ知らねえよ、…ん”、っぅ”…、っあ、』
「ほんとこれ好きだよね」
『好き、じゃね…ぇ、って、』
「嘘。善がってるくせに」
勝手に反ろうとする腰を両手で掴んで、嫌がる彼の意思なんて無視して畝る中を蹂躙して。
こんなにも身体は反応しているのに、口だけ素直になれないのはなんでなんだろう。
スる度に浮かぶ疑問への答えも出せないまま、彼をぼーっと眺める。
限界が近いのか、多分表情的にもわりと本気で止めようとしてきていたんだと思う。
力入ってなさすぎて話にならないけど。
『まじ、で、しぬ、…ぅ、♡ほしる…ほしるべ、』
「なに?」
『気持ちぃ、から、も…やめて、』
「なんで良いのにやめるの、てか俺まだ2回しかイッてな…」
『遅漏すぎんだよこの絶倫、!…ぅ”ぁ…っは、♡出、せよ、早く、!』
無意識的な緩い締め付けが急に止まったかと思うと、ぎゅう、と意図的に締め付けられる。
何かを搾取しようとするようなその動きに持っていかれそうになりながらも結局絶頂には届かなくて。
と言うかこの人、そっちに意識が向きすぎてて声が駄々漏れなのには気付いてるんだろうか。
『っ~~…、あ、♡っふ…ん、っく、♡』
「…やば、っぁ…出そ、」
『ぃ、…ッぁ~♡…ほしるべ、』
「はぁ…ぃ、」
『中、出しゃいいじゃん』
まともな返答も出来ないまま、上体を少し倒して彼の奥までもう一度自身を埋めるとそこで欲を放った。
それと同時に彼も一度達した気がした。
お互いの荒くなった呼吸を聞きながら彼の腹を撫でていると、その上に彼の手が重ねられた。
撫でられるの嫌だったかな、とか思っていたら今にも泣きそうな顔で彼は口を開いた。
『…奥、変になるからやめて、』
「えぇごめん…」
『んやいいんだけど…』
…なんか気まず。
相当疲れてたのかそれ以降目瞑って全然なにも喋らないし。
とりあえず後処理の準備を始めなければと彼の中から自身をそっと抜く。
結局この謎の沈黙を破ったのは彼の寝息だった。
これからさっき出したやつ掻き出したり、ぐちゃぐちゃでびちょびちょになったシーツ変えなきゃなのに。
まあでも仕方ないか、体力ないのに頑張ってくれたし今回は俺一人でやろう。
とは思ったものの、シャワーで溺れ死なれたりしたら困るから。と、叩き起こす決意をして彼を担ぎ上げた。
コメント
1件
セフレってホントに素晴らしい…