K視点
《談話スペースの自販機前にいるよ》
《了解です》
LINEを確認して待ち合わせ場所に行くともう、その人物の姿があった。
「すみません。待たせました?」
「大丈夫。急に呼び出してごめんね」
「いえ、でも渡したいものって?」
トートバッグから何か取り出した。
「鍵?」
「そう。アイツの部屋の。自分で返すべきなんだろうけどちょっと気まずくて」
「分かりました。ちゃんと渡しておきます」
「あの、真佑さんはその、ミラノの選手とは?」
「大塚くんから聞いた?ないない!しつこく口説いてくるけど全部断ってるww 好きでもないのに付き合うのは失礼すぎるでしょ。でも大丈夫。バレー楽しいし、恋人なんかいなくても強くなれたから。ま、いたらもっと楽しいんだろうけど♡」
「なんか、イケメンですね」
「えー?なにそれ))クスクス 」
セナ「まゆー!そろそろ練習!」
「おっと行かなきゃ!じゃ、男子もファイト!」
そう言って小走りで行ってしまった。僕もあんな風に強くなれたらな。あ、藍さんは手放したくないけど。
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