■目黒side
……病院に到着をし、父さんと阿部ちゃんが打たれた薬は……麻薬だと判明した。
その麻薬は……もはや毒と呼んだ方がいい代物だった……。
俺も打たれている可能性がある為診察してもらったが、
不幸中の幸いか…俺は打たれてはいなかった。
父さんは、俺が産まれてから何十年と定期的に打たれていたようだ…。
…中毒性のある劇薬で、濃度によって反応が違うと……。
父さんの身体に蓄積された薬は……完全には取り除けないらしい……。
阿部ちゃんは、薬を入れられてから日が浅かったとはいえ、
耐性もなく強力なものを打たれた為、
しばらく療養が必要との事…。
無事に阿部ちゃんを助けることが出来た…。
…いや…無事ではないか……。
俺のせいで傷だらけになったこーじくんと阿部ちゃん…。
2人を探すために頑張ってたメンバー。
マネージャー。警察の人。みんなに迷惑かけてしまった…。
俺の…家族の問題だったのに…。
謝っても許させることじゃない…。
…。父さんは母さんに操られてた…。
俺の知ってる父さんは、心のない非道な人だった。
だけど実際は…心優しい人だった…。
俺は父さんに酷いことを沢山言った…。
謝りたい…。でも、みんなを傷つけたことが許せない……。
俺は……どうしたらいい…。
みんなに合わせる顔がない……。
俺……阿部ちゃんに謝らなきゃ……。
俺のせいで巻き込まれてしまったと……ちゃんと伝えなきゃ……。
阿部ちゃん……。起きるよね…。
俺の大切な人……。
神様……どうか……
阿部ちゃんを助けて……。
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