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「 泣かせたくなっちゃったんだもん 」


微 空 白 ┊︎桃 青 桃 注 意 ┊︎ 活 動 名 有

ご 本 人 様 に は 全 く 関 係 あ り ま せ ん




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side C.



さとみくんを泣かせたい。


別に彼みたいな変な性癖を持ってる訳では無いが、 いつも余裕ぶって接してくる彼奴の涙を見たくはならないか?



そういうことで、作戦執行。


まぁやり方はシンプルで、いつもより少しだけ冷たく接してみるだけ。彼はどういう反応をするか〜…っ



桃 「 ころ〜ん 」



キタキタ、ムシムシ ….



桃 「 …こ、ころん..?」


青 「 …… 」



ム、ムシムシ……ッ




なにこれ、ちょーキツイんだけど。


こんなにも辛すぎるエゴサ初めてなんだけど!

さとみくん泣きそうな顔してるって!!





…あ、さとみくん部屋帰っちゃった。


普段無視なんかしないからなぁ…

逆に僕が嫌われそう..



作戦を執行したのは夜。僕はそのまま自分の 作業部屋に戻り、編集を終えて眠りについた。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




side C.



次の日。さとみくんは何かを察したのか、

いつも通り美味しすぎる朝食を置いて事務所に行ってしまったらしい。


朝から会議あるから事務所行く。とだけLINEに残して僕を独りぼっちにしやがった。



暇、寂しい。自業自得とはこの事だろうか…。




青 「 …僕が悪いんだけどさぁ.. 」



でも見たい! 寂しがって泣いちゃうさとみくん見たいんだもん!!


さとみくんは昔からあんまり寂しがらない性格だって?うるさいよアンタ達!!



僕は作業を放ったらかしにし、さとみくんが買った無駄に大きいベッドの上で眠りについた 。


昨日寝るの遅かったもんなぁ…




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




side S.



昨日の夜、ころんの様子がおかしかった。


いつも名前を呼んだだけで自分の愛犬のように尻尾を振って目を輝かせるのに( 幻覚 )昨日は無視。無視だぞ無視。


昔っから片親な訳で寂しさというものを気にしてこなかったが 、 ころんは別だ。恋人だぞ、俺の。おれの!!



なんかやってんなぁ… と思いつつ、胸の奥で微かな痛みを感じた。


え、嘘、嫌われた?この俺が?ころんに??


なわけ… そぉんなわけねぇよな… あはは….



帰りの電車は身体が重たかったです。はい。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



桃 「 はぁ… 」



当の本人は爆睡だ。なに寝てんだ此奴。


会議?もちろん嘘。だって朝から気まずいもん 。




俺は無意識に手を伸ばし、その髪を撫でた。



桃 「 かぁいいね… 」



視線を感じた。なぁに、嫉妬?ひなぁぁ…



やっぱ猫って最強なんすよ、あぁたぴ?お前も可愛いよ。



犬でも猫でも嫉妬はするんすよ、可愛いやろ?

ほら、この寝てる奴も。



…とりあえず、夕飯でも作って起きるの待ちますか ..


彼の額に、そっと口付けをした。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




side C.



眩しすぎる夕日に照らされて目を覚ました。


ん、夕日?夕方?まぢ??



やってしまった… と思いながら頭を抱えていると、横から異常な視線を感じた。



…あの人、猫抱えて何してんの?




桃 「 俺、何か悪いことした…?」



…え?



さとみくんの声は震えてて、珍しく目には涙が浮かんでいた。


作ったような笑顔を浮かべては此方に視線を向けてくる。



桃 「 ねぇ、ころん…っ 」

「 俺、ころんのこと大好きだよ…?」



かわいい!見た目に反しすぎ!!

「 僕も好きだよ 」 って言いたい!

だ って可愛いもん!!


そうこう考えてる内に、さとみくんは自分の胸に手を当てて苦しそうな表情を見せた。



桃 「 もし俺が何かしたんなら… 」

「 許して… ころん… 」



ついに彼の目から涙がこぼれ落ちる。



桃 「 俺、ころんといるのが一番幸せなのに…っ 」



いや誰?目の前の彼は誰の物ですか?



…あぁ僕か。




青 「 … 可愛い 」


桃 「 えっ…?」


青 「 あ、」



そう口から零すと、彼は僕の思わぬ発言に動揺を隠せないのか顔を真っ赤に染めた。



青 「 ごめんね、ちょっと冷たくしちゃった。」

「愛してるから、大丈夫だよ。」



そう言い、首に腕を回して唇を奪う。

突然の展開に驚き、さとみくんは瑠璃色の瞳を大きく見開いた。目大きいなぁ。



桃 「 え、ころん…?」



またまた彼の頬が赤く染まり、

動揺と喜びが入り混じった表情を見せた。


僕の腕の中で身体を震わせながら、

すんなりとキスに応える。



桃 「 んっ… 」




キスが終わると、再び涙目で僕を見つめる。



桃 「 もう… ころんのバカ… 」

「 俺を泣かせたかったの…?」



そう言って僕の胸元に顔を埋める。

拗ねてるの?でも可愛いね、凄く嬉しそうだよ 。



桃 「 でも… 嬉しい… ころんが愛してくれて…. 」



深く息を吐き、安堵の表情を浮かべた。



桃 「 二度と、そんな悪戯しないでよ…?」

「 俺もう、ころん無しじゃ生きていけないから… 」



甘えるような声で言いながら、僕をぎゅっと優しく抱きしめる。あぁ、やっぱり安心するな…




青 「 …もうしない、かぁ.. 分かんないなぁ… 」


桃 「 うぅ… もうしないって言わないの..?」



さとみくんは少し考え込むような仕草をしてから、口角を上げてニッコリと笑った。



桃 「 まぁ、俺もころんを泣かせたくなる時、良くあるしな… 」



そう言って僕の胸元に顔を擦り寄せる。


なぁに、今日は甘えたなのぉ?











… なぁんて











桃 「 まっ、今がそういう時やなぁ… 」

「 ころんの涙、見たいなぁ…っ 」


青 「 …はっ!?」


桃 「 俺の演技力、舐めちゃアカンよ、ころん。」
















昼まで お仕置されたのは ここだけの話.




ℯ𝓃𝒹



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433

コメント

3

ユーザー

あ れ が 演 技 は え ぐ す ぎ る . . !!😳 ‪💘 あ と 普 通 に 、 「 独 り ぼ っ ち に し や が っ た 」 が 尊 す ぎ る . . 😌💖

ユーザー

なにこれ幸せすぎる… 最高です💗

ユーザー

ひとつにまとめれるの流石すぎます...🥺💕💕 ところどころ言葉変わってて得した気分(???

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