コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
マスターと1度だけ話したことがあった。好きって感情。
fukaseは教えてくれなかったけど、マスターは少しだけ教えてくれたんだ。
「マスター、好きって感情はどんなものなの?」
「好きって言うのはね、一緒に居たいって思える人の事。一緒に居ると胸がドキドキしたり顔が熱くなったりするんだよ」
「マスターはなった事あるの?」
「僕は無いかな…」
「hukaもない!仲間だね!」
私がそう言って微笑むとマスターは優しく微笑み返してくれた。
嗚呼。マスターにまた会いたい。話したい。
胸が高鳴って、顔が熱くなって。
一緒に居たいと思える。
そんな感情を教えてくれた。
私には分からないまま終わるって。
そう思ってたのに。
気がついたらfukaseと一緒に居たいって思ってた。
前のhukaなんか知らないって。私はfukaseの隣に居たいって。
そう思ったんだ。
「huka…きっと大丈夫だからね。」
fukaseのそんな優しい言葉が私の胸を刺した。
やっぱり好きなんだ。
ずっとずっとずっと…大好きだったんだ。
「fukase…どこに行くの?」
「僕達が逃げ切れる場所だよ」
fukaseは私の方をちらっと見てそう言うとまた景色を見るように前を向いてしまった。
「hukaは電車って初めて?」
fukaseはこちらを見ようともせず、ただただ私に甘い言葉を掛けた。
「これ、電車って言うんだね
空中を走るなんてすごいね…!」
私がそう言うとfukaseの顔が少し晴れたような気がした。
「もう少しかかるから、少し寝てていいよ」
fukaseはそう言うと私の頭を撫でるように自分の肩に置いた。
青色の空に神様が来て願いを1つ叶えてくれるのなら…私とfukaseと離れ離れにしないでください。
それしか考えられなかった。
ずっとずっと…1秒でも長く一緒に居たかったから。