テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
🇫🇮 が う つ で す
めちゃ病んでます。嫌な人は逃げてください。
自分の不甲斐なさに嫌悪する。
そんな事で落ち込むなと更に自己嫌悪する。
いつも嫌なループしかしていない。
俺はそんな奴だったっけな。
いや、もう俺がどんな奴だったかなんてわからない。わかりたくもない。
全てを投げ出してしまいたい気分だ。
何も考えられない。
他人のことも、自分のことも。
俺がいる意味、なんだろう。
ふと俺の花、鈴蘭がいけられた花瓶が目に入った。
鈴蘭。小さくて可憐な花。
何を思ったか、俺は鈴蘭の入っている花瓶を手に取り、中の水を飲んだ。
味なんて感じる余裕もなかった。
とにかく水を飲んだ。飲んで、飲み干した。
鈴蘭のエキスを吸った水を飲むことが何を意味するのかなんてわかっている。
それでも、衝動的に試さずにはいられなかった。
まだ足りない。花も食わなければ。
鈴蘭を茎から、葉から、花から食べた。
俺は全てを喰らい尽くした。
何もなくなった花瓶がコロコロ机の上を転がっていく様子を、俺はただ見つめていた。
花瓶が机から離れる。破片が飛び散る。大きな音がしたはずなのに、思考が彼方へ行っているせいで宇宙のような、何もなかったかのように思えた。
俺の身体に鈴蘭が浸透してきた。目眩がする。自分でも意識が遠のいていくのがわかった。
このまま、全てを終わらせて…………。
目が覚めた。俺は毒を飲んだときと変わらない場所に倒れていた。
これ程に自分が国であることを憎んだことはないだろう。
心底、運命を怨んだ。
鈴蘭を喰らった俺に、春は訪れるはずがなかったのだ。
ああ、何てこの世は無情なんだろうか。