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おまけ:嵐が去ったあとの「特等席」
数時間後。嵐のような騒ぎが落ち着き、ようやく部屋に静寂が戻ってきた。……といっても、それは先ほどまでの「刺すような静寂」ではない。
りおんとしろせんせーは床で雑魚寝(なぜかお互いの足を枕にしている始末)、まちこはソファでクッションを抱いてスヤスヤと寝息を立てていた。
弐十「……ふふ、本当に勝手なんだから」
弐十はそっと、メンバー全員に毛布をかけた。
ふと見ると、テーブルの上には、まちこが夜食に使った後のメモ。そこには乱雑な、でも力強いしろせんせーの字でこう書き残されていた。
『明日、10時に事務所集合。遅刻したらお前の奢りな。』
それは「明日も当たり前に一緒にいる」という、何よりの愛の告白だった。
弐十は自分のスマホを取り出し、先ほどまで開くのをためらっていたグループチャットをもう一度開く。そして、震えていた指で、今度は迷わず一行だけ打ち込んだ。
弐十:『みんな、今日はありがとう。おやすみなさい。』
送信ボタンを押すと同時に、隣で寝ていたしろせんせーのスマホが「ピコン」と鳴りました。
弐十はそれを見て、今夜一番の穏やかな笑顔を浮かべると、残っていたココアを一口飲み干した。
窓の外はうっすらと白み始めている。
滲んでいた「赤」は、もうどこにも無かった。
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#ご本人様とは一切関係ありません