気持ち悪い物語です
⚠️ 内容が不穏、若森、近親相姦や卑猥表現あり(描写はなし)、森 知的障害
ぼくはもとき
じゅうはっさい…かなぁ
としがあいまいなのは、いわわれたことがないからです
いわわれたのは、二さいまでです
お母さんとお父さんが、りこんしちゃったときからいわってくれませんでした
お母さんはまいにち夜ないてました
ほっぺをむらさきにして、ごはんをたべないからせなかのほねがぽこぽこしてました
_ごめんね、ごめんねぇもとき…ッ
お母さんのくちぐせでした
もときっていうのは…もとにきちょうのきでもときです
ぼくはかんじがうまく読めません
小学校でちゃんとおべんきょができなかったからです
お父さんがいかせてくれなかったです
朝はからだがいたくてうごけなくて
夜は…おとうさんのべっとでお父さんをよろこばせるから
いたいけどね、ちもでるし、さいきんは出なくなったけど
お母さんはぼくがきらいでした
でも、ぼくはすきでした
なきながらぼくにぎゅーして、そのままいってきますって言いました
ぼくはまだおかえりっていってません
だから、お母さんはかえってきます
まだかなぁ
_なぁ、元貴お前どうやってこの高校入ったの?
「ぇ、んー…わかんなぃ」
_…裏金?それとも体?お前の知能でここ入るは無理あるでしょ
うらがねとか、からだとか、ぼくにわわからなかったです
_元貴くん、特別学級行かない?
「なんですか、それ?」
_元貴くんみたいにね、ちょっとだけお勉強が難しい子が行くところ、勉強に飽きたら一緒にカードゲームできるし、難しかったらすぐ教えてあげられる、素敵じゃない?
「…」
「おとうさんに…きぃてみます、」
てくびにあるかさぶたをおもいきりひっかきました
_そんなとこ許すわけねぇだろッッッ!!?
「ごめんなざッ、ごめんなさぃ”!!」
_近所の奴らにただでさえ気持ちわりぃ目で見られてんのに、障害者が通うようなクラスに息子が行くとかありえねぇだろ!?!?
「いきませッ、とくべつがっきゅ、いかなぃッッ!!!」
_当たり前だろがッざけんなッ
ぱりん
お父さんがあたまにおさけのびんをあてました
あたまがいたいです
目にちがはいっていたいです
「ごめん…ッなさぃ…ッ」
いきててごめんなさい
ぼくはごみです
おふろにはいってちをながすとき
おゆとシャンプーが目にしみました
目のところからあったかい水がでてきたけど
それはしゃわーのおゆです
ないてなんかないです
ぼく、なかないです
ひさびさにおくじょうにいきました
「…」
あるいたら、人はくうきをあるけるのかな
あるけなかったらいいのに
このまま前にいったら、ぼくはてんしになれるのに
「死ぬの?」
「死ぬなら殺させてよ」
うしろからきゅうにこえをかけられました
「…!!」
「あは、めっちゃ身体跳ねた」
「人殺してみたいんだよねぇ、めっちゃ」
「…だぁれ」
「俺?若井滉斗」
「…ひろと」
「あんた…あれ、三年すか?」
「…ちがぅ、うわぐつ…なくして、みどりだけど、ほんとはあお…」
「へぇ、タメか」
うそです
なくしたなんてうそ
あさおくつのろっかーみたら、くつがどろんこだらけでした
いまはあらって、ほけんしつでかわかしてる
「俺もよくなくすよ、その度に母さんに怒られるけどね」
「…おかぁさ…」
「…どうしたの?」
「んぇ、なにが」
「…泣いてるよ?」
「…あれぇ」
「ぼく、ないてないよ」
「ぼくなかないよ」
「… 」
「ひぁ、こないで」
「ちかずかないでぇ」
こわいかおして、ひろとがくる
かーでぃがんのそででかおをまもらないと、なぐられちゃう、たべられちゃう
「…ぎゅ〜っ」
「…っ?」
ひろとがぼくをぎゅーしてくれました
きんもくせいのにおいと、すこしのあまいにおいがしました
「…たべなぃの?」
「食べないよ〜」
「…ぅ、ぐす、ん」
「どーしたの〜、悲しいの?」
「ぼく、ぎゅーされたの、ひさびさで…ッ」
「…そう、お母さんとかいないの?」
「いなぃ、にさいから…ッ」
「…ちょっと座ろっか、授業はサボっちゃお」
ひろとにぜんぶはなしました
学校のことも、しょうがっこういかなかったことも、お母さんのこと、お父さんのことも
「…辛かったんだ」
「いたぃの、きらい」
「俺も母さんしかいないよ、父さん出てった」
「…俺、この間クスリで警察沙汰になったんだ」
「母さんは泣いちゃって、父さんは怒鳴って」
「でもね、クスリやったの俺じゃないんだ。友達がやってて、やめろって言ったら腹いせにカバンにクスリ突っ込まれてた」
「その日から母さん壊れて、父さん出てって、母さん、毎日泣き叫ぶんだよ」
「…かたおや、おれといっしょぉ…」
「おかあさんね、まだただいまっていってないんだよ、だからまだかえってくるんだよ、ぼく、まだおかえりっていってない」
「…そう、じゃあ、絶対言わなきゃね」
やさしいお母さんみたいなわらいかた
みただけで、こころがあつくなりました
「…ひろと、ぼく、ひろとがすきだよ」
「…すごいね、初対面で告白?」
「ぼくのすきはね、ともだちじゃなくて、ちゅーしたいのすきだよ」
「…ちゅーしてみる?」
「…する!」
おかしいよね
はじめてあったのにちゅーするなんて
でもぼく
ひろとがすき
「元貴、一緒に死なない?」
「…ひろとと?」
「…しぬ!」
「あっさりだね、いいの?」
「うん、!しにたぃ!」
「だってね、お父さんはずっとおこってるし、まいにちきもちわるいことしてくるし…」
「でもね!ぼくひろととのせっくすがいちばんすき!きもちいから!」
「…いましぬ?いいよ? 」
「…おくじょうだもんね」
「ね、でもひろと、ぼく殺したいっていわなかった?」
「…うーん、そだね、でも、いまは一緒に死にたいかな」
「…じゃ、しの!」
こんなあっさり死ぬなんて、ばかだとおもう
でも、ぼくはしあわせ
こんなごみでも、だいすきなひととさいごにちゅーして、ぎゅーしながらしねる
もっといっしょにいきたかったね
けっこんもしたかったね
でも、ぼく、しあわせだよ
たのしいじんせいじゃなかったけど、しあわせだったよ
らいせは、てんしになりたいなぁ
愛してる
これが、ぼくのじんせい
若井side
ヤクで警察のお世話になった
仲良い友達がやってたのを止めただけ
「…なにそれ、粉?」
_…気持ちよくなる粉〜
「…いや、は?」
「…なぁ、悪いこと言わないから、辞めな?犯罪だけど、それ」
_…優等生気取り?きも
カバンに粉が入ってた
そいつが一緒に粉使ってるやつ吐けって言われた時、俺の名前をいった
母親は泣き叫んだ
父親は怒鳴った
_どこで育て方を間違えたの…ッ
_お前なんか俺の息子じゃねぇ!!!恥を知れ!!!
事情を説明しても、わかって貰えず頬を殴られた
はぁ、こっから全部終わった
父親は出てったし、母親はぶっ壊れたし、いわゆる鬱
_あんたのせいで…あんたのせいでぇ…ッ
_あんたなんて死んじゃえッッ!!!
そう怒鳴る日もあれば
_私なんて死ねばいいんだ…ッ
_私が…育て方を…ッ
_ひろと…一緒に死のうねぇ…
そうカッターを俺の首に当てた
カッターを取り上げて、母を寝かせて学校に行った
授業に出る気分にならず、屋上でサボった
屋上に面白いやつがいた
タメで、話し方がガキで
笑顔が可愛いやつ
まるでたんぽぽみたいなふわふわした笑顔で、話す
体はアザだらけで、童貞非処女で、
ヤリマン的な何かなのかと思うかもだが、父親にレイプされてるらしい
「すきだよ」
その一言で、全部変わった
授業もよくサボるようになったし、家にもあんまり帰らなくなった
それでも良かったけど
小柄な元貴は、まるでテディベアみたいで、おっきいぬいぐるみを抱きしめるみたいな感覚でハグできて
ちょうどよかった
死のうって言ったらすんなりOKしたね
馬鹿だねぇ
でも、嬉しいよ
大好き
これが、俺の人生
愛してると大好きの差ってまるで月と月面ね
気持ち悪い話ですね
コメント
1件
こうゆうお話も私好きです🤍