信号待ちの時間は、心地よい。なにも考えず、ただひたすらに止まっていれば良いのだから。何も、何も感じずに、ただ止まっている。
それでも隣にいる怪物達は人が息をするのと同じ感覚で喚き唸る。
教室に入れば、そこは怪物達の巣窟だ。三枝は「おはようございます」と言って教室に入る。そして自席に向かい、座る。みみをふさぎたくなるほどうるさい怪物達の声に吐き気がする。
「三枝、オハヨ」
そう、三枝に話しかけたのは陸(りく)と言う半怪物だ。
「アイツラ、本当二ウルサイ」
三枝にとっちゃ君も変わらないけどな。
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