二人の距離

『あけましておめでとう～！！』

中学2年生になってから初めての年明け。

今年は僕のご近所のころちゃんとその家族と僕と僕の家族で年明けパーティ中です！

ころちゃんは僕の二つ上のお兄ちゃんで、高校一年生。お兄ちゃんらしいかと言えばうーん…って所だけど、いつも仲良くしてくれてるお友達って感じかなぁ。

僕ところちゃんは未成年なので炭酸飲料で、親はおさけ。親は親で話してるから 僕はころちゃんの所へ向かった。

「ころちゃん！あけましておめでとう！」

そう言うところちゃんはあけおめ～って言ってからスマホに画面を移した。ちらっと除くとLINEで友達にあけおめのスタンプを送っていた。

…いいよねぇころちゃんは。

僕はまだスマホも持ってないし 友達もそんなに多くない。でもころちゃんはスマホも持ってるし友達も多いしフレンドリー。そうだよねぇ、僕なんかよりお友達優先だよねぇ。

ちょっと悲しくなって お母さんに もう僕寝るねって言って 歯磨きをしに行った。

手短に歯磨きを終わらせて リビングを除くと盛り上がってるみんなと、スマホを見るころちゃん。そんなにスマホってたのしいのかなぁ？多分ころちゃんに何言っても適当に返されるだろうし話聞いてないかもしれないし…もう寝よう、そう思って階段を上がった。

ころちゃんはよくお泊まりに来ていたのでその時に使っていたころちゃんの布団と、枕はころちゃん持参のものらしい。僕の布団はいつもどうりのものが僕の部屋に敷かれていて、大人達は下で寝るそうだ。

ころちゃんがいないお部屋、寂しいなぁ  ころちゃんも僕も小学生の頃は、沢山あそんで優しくて…おばけなんて居ないのに僕が暗い道とか暗い廊下を怖がったら だいじょうぶ、るぅちゃんはぼくがまもる なんて言って僕をいつも守ってくれてるヒーローだった。 それが中学生になったら何故かわかんないけど僕にあまり構ってくれなくなってしまった。

ころちゃんが卒業した小学校にはもちろんころちゃんはいなくて、ころちゃんのいない小学六年生の小学校はあまり楽しくなかった。

そしてやっと中学生デビューでころちゃんと帰れる！ころちゃんを見れる～なんて思っていたら、ころちゃんは女の人ばっかに話しかけていた    帰りも登校もお友達サンばっかで僕のお母さんところちゃんのお母さんは気が合うらしくよくどっちかが家にいることが多かった。だから家に帰ったら僕の家でころちゃんのお母さんと僕のお母さんが話していたりする。やった！ころちゃんもいるんだよね！ころちゃんと遊べる！なんて思ったらころちゃんのお母さんは、ころんは友達と遊んでるの、ごめんね~なんて言われてしまった。

…モテる男ってズルい。

お友達がたくさん出来たからか、僕に構ってくれなくなってしまったころちゃんはこうやって僕ところちゃんの家族との集まりの時ぐらいにしか僕と会ってくれない。なんか大体スマホ見てるし…僕のこと嫌いになったのかな。もう僕なんかいらないのかなぁ

僕ってこんな弱かったっけ。いつの間にか涙が出ていて視界を曇らせた。もうしらない、と思った僕はころちゃん用の布団に入って ころちゃんのまくらをぎゅっと抱きしめた。ころちゃんの匂いとかはよくわかんないけどころちゃんの気分をこれで味わえるかなぁ なんて思って僕は目を閉じた。

「る…と…」

んん……？

僕が目を開けると、そこにはころちゃんが目をぱちぱちさせて僕を見ていた。

「もう朝だよ、起きな？」

えっ、まってまって

なんかころちゃん優しい？

「もう朝だからね」

「あっ、はい」

んん？なんでなんで

「あと僕の枕返してよね」

……あーーー

僕は起きて自分の状況を確認する。

なんで僕ころちゃんの枕抱きしめてんの！？

恥ずかしすぎる～～～。。

顔を埋めてしまった僕にころちゃんは苦笑いをしながら頭を撫でてくれた。

思ってたよりころちゃんは僕に構ってくれるんだなぁ。

いや待てよ？

こうやってころちゃんの困ることしたら構ってもらえるのかな…？

今度はころちゃんの服を着てみようかな、どんな反応をするのかな、ふふっと笑ってそこら辺にころちゃんの枕を投げてころちゃんに倒れ込むようにぎゅっと抱きつく。

「今年は構ってね、ころちゃん♡」

寝起きで出せるだけの精一杯甘い声を出して、僕は本物のころちゃんを抱きしめながら二回目の眠りにつきました。

END . ♡

今回初めて私の小説に触れていただいた方。

こんな駄作を読んでいただきありがとうございました。皆様が見てくれるのがモチベで私はこれからも黄受けを書いていけます……。

いつも見てくださっている方。

はいあけましておめでとうございます  お正月らしいか？といえばそこまでお正月要素は無いですが思いのままに書き綴っていればこうなりました。

2024年も 同じ同士の皆様に幸あれ〜！

黄受けはまあまあマイナーな受けですけれどもこれからも黄受けの人口密度を増やしていきましょう。私は黄受けほど可愛くて最高な物はないと思っています！！それでは皆さんまた来週～