5,信じられないイカ
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
????sido
俺はイカ
お母さんやお父さんがよく褒めてくれた。
「「ーーーーは色が綺麗で落ち着くね」」
『ありがと!』
俺の色は珍しくてとっても綺麗な紺色なんだって
瞳が紺で髪も紺。
だからこの色は俺が大好きな色。
だけど…
珍しいから人間に追いかけられちゃうんだ。
お金…?でよく売れるんだって
だから俺は人間が大っ嫌い。
そして珍しいこの色もたちまち嫌いになっていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は自分の色が大嫌い。
だけど最近変なんだ。
突然お父さんとお母さんがいなくなっちゃった。
…お出かけしてるのかな?
そう信じ、俺はずーっと待った。
どこか心の底で気づいてても嘘だと信じた。
…また変なことがある。
ときどき息がしづらくなったのはなんでだろう?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ついに…知ってしまった。
海じゃなかった。
両親は俺を売ったんだ。
なんで?
俺が悪いことをしたから?
謝るから…お願い…
ごめんなさい…ごめんなさい…
お願い…許して…?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺はイカじゃない。
人間だ。
大嫌いな人間だったんだ。
嫌だ…お願い誰か違うって言ってよ…
嫌だよ…信じたくない…
信じられない…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
男が来た。
赤いマフラーに青いニット帽を被った男。
なんか…彼は安心する目をしている…
『…誰?』
ら「俺はらっだぁっていうんだ。」
『らっだぁ…?』
ら「俺と一緒にこの世界を変えない?」
『世界を…?』
ら「そう…どう?」
『…行きたい!いかせて』
ら「…ありがとう。じゃあ名前は…?」
『俺は……』
『コンタミ。』