テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
2件
こんにちは七緒千夏です♪ こちらの作品は前々から出したいと考えており、本当は昨日完成していたのですが深夜だったので、今の時間に投稿させていただきました✋ かなり復帰に近付いているので、また沢山読んでいただければ本望です🌸 (ちなみにこの後彼らは付き合ったとか🤫💕)それではここまで読んでいただきありがとうございました✨次作もお楽しみください🪄🐾
読了です!めっちゃ良かった…「綺麗」って一言でお互いの存在を認め合う感じが刺さった。ないこの「俺だけを見てくれた」っていう台詞にじんわり来たし、来年の再会シーンで「久しぶり」って両手広げるのがもう最高やった。関西弁のやりとりも自然で、青のまっすぐなところがすごく好み。ハピエンって聞いてたけど、この終わり方めちゃくちゃ温かいなって思ったわ。続きが気になるけど、ひとまずこの1話で大満足🌸
少し前から書きたいと思ってたやつがやっとかけました😭😭
誰とは言わないけど休止期間中に開催されてたコンテストに出す予定だったんです🥲
まぁ過ぎてしまったものは仕方ないので…、
是非お楽しみください🌸
注意
青桃
人外らしくない人外パロ
ハピエン
🎢展開
青Side
これは、ある春の話。
俺はそこまで桜が好きではなかった。
綺麗だとか、癒されるみたいな感情が多少あるだけで普通の人と変わらなかった。
俺も今年から高二なわけで、来年は受験も控えている。
きっと来年は忙しいから、お花見なんていけないだろう。 そう思い、行く人もいないくせにお花見に行った。
案の定お花見シーズンで人が多かった。
カップルや家族が多く、なんだか一人できている自分がみすぼらしかった。
まぁお花見にきたと言っても、人が多くて全くお花見気分にはなれなかったからなにも考えずにただ歩いていた。
青「なんやここ、??」
そんなことをしていたら気付かぬうちに知らない場所へ来ていた。 早く戻らないと。と来た道を戻ろうとした。
でも、ふと前にあった桜に目が行った。
青「……すっご、」
目の前に1本だけ立っている桜の大木。
桜は特別好きだったわけではないのに、なんだか吸い寄せられてしまった。
しばらく見惚れていたら、
?「桜、好き?」
青「うわっ!?!?」
どこからともなく人間が現れて、びっくりして大きい声をあげてしまった。
彼は少しびくっと肩を震わせた後、俺の回答を待っていた。
青「…まぁ、好きかも、??」
?「そっか、♪」
青「…ほんまに、今まで見た中で一番綺麗かもしれへん」
彼は少し目を見開いた後、ふにゃっと効果音がつきそうなほどな笑みを浮かべた。
桃「暇になったらさ、ここにおいでよ」
暫く桜を一緒に見ていたとき、彼が…ないこがそういった。
青「おん。そうするつもり。」
青「ないことも沢山話したいしな♪」
青「あ、それじゃあなんやけど俺の友達つれてきてもええか?」
桃「え? 」
青「めっちゃええ奴らやで?ないこもすぐ打ち解けると思うんやけど」
桃「んー、、俺人見知りだしちょっと怖いかもなぁ、」
青「ほーん……初対面で桜好きか聞いてきたやつが??」
桃「まろはなんか違ったんだよ」
青「……悪い気はせぇへんけど、」
4月の下旬。
桜も少しずつ散り始めてきた頃。
桃「まろって桜以外好きな花あるの?」
青「月下美人とか好きやで」
桃「どういうやつなの?」
青「めっちゃ綺麗な花なんやけど1年に1回しか咲かんくて、その後はすぐ枯れてまうんよ」
桃「なんか儚い花だね」
青「せやろ?やから好きやねん」
いつも通り、他愛もない話をしていた。
急にないこが真剣な顔をしだして、何かを言いたそうに口をモゴモゴさせていた。
青「…言いたいことあるならちゃんと言わなあかんで?」
桃「…あぁ、ごめん、(笑)」
桃「んー…、 驚かないで聞いてほしいんだけどさ、」
桃「実は俺桜なんだよね」
青「…何言ってんだお前、??」
桃「まーそーなるよね(笑)」
桃「けど本当。俺がこの桜の木で、この桜が俺自身なんだ。」
桃「んで、この桜が散ったら、俺も同時に消えるの。」
青「は?」
理解が追い付かないことばかりだ。
ないこが桜で、この桜がないこで、ないこはこの桜が散ると同時に消える、 頭で理解は出来ても脳がそれを拒んでいた。
桃「…今日話したかったのはこれだけ。」
桃「嫌と思うならもう来なくてもいいよ 」
青「…あとどんくらいで消えてまうんや?」
桃「んー、、もって2週間とか?」
青「2週間……、」
青「…なら、」
青「2週間の間必ず毎日来るわ」
桃「え? 」
青「あと2週間でいなくなるんやろ?」
青「ならその間は沢山話そうな」
桃「……ふはっ、まろは変わんないね(笑)」
彼はそう言って顔は笑っていたが悲しげに瞳を揺らしていた。
それから俺は毎日通った。
天気が悪くても、大事な用事があっても、部活があっても、いくら遅くなっても必ずそこへ毎日通った。
いつも通り今日あったことを話したりするだけで特に代わり映えはなかったが、それでもお互い通じ合えていたと思う。
そして、約束の日から2週間。
青「悪い、遅くなった、」
桃「遅かったね、(笑) 」
青「体、動きそうか?」
桃「動かせられると思う?(笑)」
青「…すまん」
桃「ごめんごめん、ちょっといじわるしたかっただけなの(笑)」
彼は少しずつ体が動かなくなっていった。
そして既に今日は力なく桜の木の下に座っている。
桃「んー、一回動いてみていい?」
青「…おん。受け止めるからいつでもきいや。」
桃「…よいっしょ、ッわ、」
彼は勢いよく立ち上がったが、バランスが取れないようで倒れそうになる。
彼の細い腰に腕を回してなんとか助ける。
青「 、、大丈夫か?」
桃「…うん、ありがと、(笑)」
彼はそう言った後、桜の木の下に倒れんだ。一瞬心配したが、ただ寝転がりたいだけのようだ。
桃「ねぇ、大事なお話していい?」
青「…おん」
桃「…あのね、今まで俺だけを見てくれる人なんていなかったの。」
桃「この沢山ある桜の一部としてしかみんな見てくれなかった。」
桃「…でも、まろは違った。 」
桃「初めて会った時、俺だけを見て、綺麗って言ってくれた。」
桃「それがすっごく嬉しかったの。」
桃「まろは、俺の人生…まぁ俺は人じゃないんだけど、(笑)」
桃「俺が生きてきたことに対して「綺麗」って言ってくれたみたいに感じたの、」
桃「まろは、俺の一番なんだよ」
彼は言い終えた後涙を浮かべながら眠そうに起きあがった。
どうやら、もう終わりは近いようだ。
言うなら、今しかないと思った。
青「…ないこ、俺な、」
青「お前のこと好き。」
青「多分、会った時から。」
桃「…それ、今言う?(笑)」
青「…今しか言う機会なかってんもん、」
桃「…んはっ、(笑)だねぇ、(笑)」
桃「…来年、またここで会おう。」
桃「その時に、告白の答えは言う。」
青「…おん、 」
桜の花びらが、一枚、落ちる。
瞬きをした時にはもう、彼は消えていた。
次の年。
今年も桜は満開を迎えた。
今年は、去年とは違う。
目的があってここに来たんだ。
あの桜の木の下に着く。
青「今年も、お前は綺麗やな」
桃「そうでしょ♪」
愛しい人の声がする。
すぐに後ろを振り返った。
桃「まろ、久しぶり」
そういって彼ははにかみながら両手を広げた。そんな彼に思いっきり抱きついた。
「桜の君」End