「おはようございます、セレーネさん」
「お、おはようございますシャル様」
(シャル様とお友達になってからはや1週間。毎朝の挨拶でも緊張するてか今日も可愛いッッ!!)
「ところで明日時間ありますか?」
「明日…ですか。予定は特に無いですね」
(友達いないからね…いや数人いるけど)
「それは良かった!では明日皇女宮でお茶会しませんか?」
(こ、皇女宮だと!?皇女宮=…美少女のお部屋!!美少女のお部屋…見たい!!)
セレーネは変態だった
「皇女宮にお招きいただけるなんて光栄です!では明日お伺いいたしますね」
「ええ。…あ、他にも参加される方もいますが大丈夫ですか?」
「全然大丈夫ですよ!」
(皇女宮に来れる人間なんてみんな美少女に決まってるじゃん!お茶会楽しみー!)
「そういえばセレーネさん」
「はい?」
「皇太子殿下と面識はありますか?」
「……皇太子殿下、ですか」
皇太子とは次期皇帝、後継者のことだ。だが兄弟が6人もいるため皇太子の地位は安定していない
「えぇ、アーノルド殿下の事です」
「…面識はありません。私からも質問よろしいですか?」
「どうぞ」
「皇太子、アーノルド殿下はシャル様のお兄様でいらっしゃいますよね?なぜ“お兄様”ではなく“殿下”と呼ばれるのですか?」
(“殿下”だなんて、実の兄なのにまるで上下関係があるみたいだわ)
「……」
「…あ、申し訳ありません!私ったら…」
「いえ構いませんよ。私がアーノルド殿下という呼び方をする訳ですよね」
(いつも何を考えているか分からない顔をしているのに今日は本当に感情のこもってない)
「それは生まれの問題です。私の母は愛人で身分も低かった。兄と姉、妹達の母親は高貴な方なので私が対等に接することを許されるわけがありません。それに私は兄妹の中で1番魔力量が少なく魔法も大した事ない。私は下の存在なので敬称をつけるのが当たり前です」
(……思ったよりも重い話がきてしまった…昔は兄弟仲は良さそうに見えたけど…ってなんでアイツを思い出しちゃうのよ)
「…ま、そんな事は置いといて」
(そ、そんなこと?軽っ)
「……皇太子殿下は私のお茶会にお顔を出されるようなんですよ」
ボソッとシャルが呟いたがセレーネの耳には届かなかった
コメント
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あんまり更新できてなくてすいません…あと全然新キャラ出せなくてすいません…