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はい!凛音です!
最近すごい投稿してるでしょ?
何でかって言うと、もう事前に下書き書き終わらしてるから、あとはちょちょいのちょいって編集して出してるからかなw
まぁさておき続きどうぞ〜♪
「静かなる頭脳戦、勃発」
放課後、教室の空気は夕焼けに染まって、静かになっていた。
なのに――
その一角だけはピリついていた。
「…マジで、俺とコイツがペア?」
悠佑がプリントを机に叩きつけて、ため息をつく。
「そや。グループ課題、名簿順やからしゃーない」
いふは、悠然とプリントを手にしながら言うた。
「ていうか、俺は誰とでもええんやけどな?」
「ハァ!? 俺がいやや言うてんねん!」
悠佑は机に寄りかかって足を投げ出す。
いふはそんな態度も意に介さず、スッとペンを走らせ始めた。
「ほなもう進めるで。テーマは“地域社会と学校の役割”や。君の意見、聞かせてくれる?」
「…あぁん? そんなもん、どうでもええわ。プリント書いといたら終いやろ」
いふは眼鏡をくいっと上げて、ちらと悠佑を見る。
「……せやと思ったわ。そういう“どうでもいい”って投げる態度、俺、いっちゃん嫌いやねん」
「なんやと?」
「“どうでもいい”って言葉、ほんまは“考えるのがめんどい”って意味やろ?」
悠佑はガタッと立ち上がる。
「お前、喧嘩売っとんのか?」
「買う気はないけど、売ってもええかなとは思ってる」
いふがにやっと笑う。その顔は、優等生やのにやけに挑発的で、悠佑の苛立ちに火をつけた。
「なんやねんその笑い……ムカつく」
その時。
「……あれ、まだ帰ってへんの?」
教室のドアが開いて、**初兎(しょう)**が顔をのぞかせた。
悠佑の幼馴染で、ちょっと気弱そうな声やけど、関西弁が柔らかい。
「……あ、うしょう。ちょうどええとこ来たわ。こいつにムカついとんねん。助けてくれや」
「えぇ……僕に言われても困るわ……。てか、また喧嘩しとるん……?」
いふはそのやり取りを見て、首をかしげる。
「この子、悠佑の知り合いか?」
「俺の幼馴染や。初兎っていうんや。1年やけど、俺の補助係みたいなもんや」
「……補助ってなによ……僕、保護者ちゃうのに……」
初兎は困ったように笑いながら、悠佑の席に座る。
「んで、いふ君?まろちゃんでいいや。 あんまり悠くんを刺激せんといてや。キレたらめっちゃ面倒やからな」
「そん時はそん時や。賢くておもろい相手なら、俺は歓迎やで?」
――火に油。
悠佑の目がギラついた瞬間、プリントはすでに初兎の手に渡っていた。
「まぁまぁ、とりあえずこれ、僕がちゃちゃっと書いて渡すから、二人はちょっと冷やしな」
「……あぁ? なんでお前が」
「……仲裁や。俺、悠佑の扱いには慣れてるから」
いふはその様子を見て、ふっと笑った。
「……うん。手強いのは幼馴染の方かもしれへんな」
夕焼けが教室を染める中――
不良と優等生の火花は、まだ火種を抱えたまま燻っていた。
コメント
5件
うわああああおおおい!!!((? 白さん仲裁得意なのうらやましい、!(????)
書き貯めしてるのか...えらこ...!