テラーノベル
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…3時間目が始まった。
先生の話を聞きながら、ぼーっとしているとすっかり忘れていた朝の出来事を思い出す。
私が倒れて、うっすらある記憶の中にあるあの時、木下くんは私になんて話しかけていたんだろう。
…てゆーかあの人、人に話しかけるんだ…
などと独り言を脳内でする。いつもの事だ。
そういえば、まだ木下くんにお礼を言えていないな。…放課後、話しかけてみよう。
結菜には少し用事があると言って、校門で待っててもらおう。
__そうして、先生の話を全く聞けずに3時間目が終わった。
____放課後____
「美桜ー!帰ろー!」
「あ、ごめん結菜。少し用事があるから、校門前で待っててくれない?すぐ行くから。」
「全然おっけー!!今日一緒にサイゾで夕ご飯たべよ! 」
「わかった。ありがとう。」
「うん!」
____よし、木下くん…って、あれ?
いない。もう帰っちゃったかな。
少し探してみよう。
走って下駄箱へ行くと、校門近くに彼らしき人が歩いているのが見えた。
ひとりだ。チャンス!
っと思った瞬間、女子3人組が彼にかけよっていった。どうやら、自分と同じクラスにいる、神田…?だっけ。(神崎です。)の人に話しかけてた人たちのようだった。
話が終わると、3人組がお辞儀して去っていくのを見た。
よし、と思い自分もすぐにかけよった。
「あの、すみません。」
話しかけたにも関わらず、木下くんは歩き続ける。
「あ、あの、木下くん、ですか?」
すると、彼は立ち止まり、ゆっくりとこちらへ振り向いた。その瞬間、 彼の視線が、自分へと向いていると直感する。
…目が、合ったのだ。
今思えば、その日、その時に私が彼へ話しかけなければ、
こんなことにはなっていなかったと…思う。
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