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🐈side
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23:30
いつも通り作業してた。
ちゃんと進んでるはずやのに、妙にしっくりこん。
今日は作業デーにしようと思って、 朝からタスク潰したり収録したりしてたのに。
集中力の限界かなぁ、
気分転換にスマホを開いたはいいけど、特にすることもない。
……いや、なんかポストでもしとこかな。
適当にSNSを見たあと、LINEを開いた。
誰かと話したかったんかもしれん。
ディスコでも良かったな、と今更気付いたけどわざわざ開くのはちょっとめんどい。
トークをざっと見ていると、「しゃるろ」という文字が目に入った。
トーク履歴を見返してみたら、事務連絡や当たり障りのないことばっか。
作業に関することはディスコで話すことも多いし、なにより家が隣だから、直接話すことも多い。
やから、LINEは少し特別。
気がついたら、「なぁ」とメッセージを送ってしまっていた。
自分でもめんどくさいな、と思い5分経っても既読が付かなかったら消そうと決めた…のに!
1分で返信。しかも「どした?」とか。
ほんま、そういうとこやで。
なんでいつもこんな時だけすぐ気づいてくれるんやろか。
すぐに既読を付けてしまったから、返信をしようと思ったけど、落ち着かんとか言う勇気は無い。
なんもなくないのに、「なんもない」って悪態ついた。
「ディスコ繋ぐ?」って返信来たけど、なんか違うねんなぁ。
「うーん」と送って、少し悩んだ後「そっち行ってええ?」とか彼女みたいな事送ってしもた。
なにやってんねやろ、と我に返ったから送信を取り消そうとしたんやけど、時すでに遅し。
既読が付いていた。
引かれてないやろか、めんどくさがられてないやろか。
そんな不安でいっぱいになってるうちに、「ちゃんと掃除してないから汚ねえけどそれでもいいなら」と返信が来た。
その返信を見た時、足をバタバタしてしまった自分が恥ずかしい。
何回も行ったことあんねんからお前の言う「汚い」がどんくらいか知っとんねん、こっちは。
いうていつも汚なないやろ、とか思いながら「へーい」と返信した。
それからしゃるちゃん家に向かうまで、いつもより足取りが軽かった。
しゃるちゃん家のチャイムを鳴らすと、パジャマ姿のしゃるちゃんが出てきた。
オフやなぁ。
「邪魔すんでー」と言って家の中に入ろうとすると「邪魔すんなら帰ってー」とノってくれる。
「はいよー」ってわざと帰るフリをしたら、「お前が来たいって言ったんだろ」と腕を掴まれた。
え、あ、え?
はいよーって返す前にもしバイバイって言われたらどうしようとか考えた自分がアホらしくなった。
なんか顔熱なってきたし。
なんも返せずにおったら、「そんな寒い?」と聞かれた。寒くてこうなってるわけちゃうねん。
適当に返事を返すとパッと手を離され「そう?とりあえず入り」と家に招かれる。
ほら、やっぱり汚くないやん。
家の中に入ると、机には少しゴミが残っているだけでそこまで汚くない。
「お前ん家の方が汚い?」ってムカつく事言われたから「うるみやん家の方が綺麗ですー」って言い返しとく。
俺ん家にあるのとよく似たソファに腰を掛けたら、お茶出してくれた。来たいって言ったのは俺やのに。
ちょっと律儀なとこがこいつらしくて、あざますって礼を言うたら、少ししゃるちゃんはびっくりしとった。
「作業もう少しでキリよくなるからちょい待ってて」って言われたから 「俺はめんどくさい彼女か」と突っ込むと笑われたんやが?
第一、キリよくなった所で二人ですることとかないやろ。
でも、家に居るだけやとやっぱ落ち着かへんからしゃーなし作業手伝ったる。しゃーなしな。
23:55
作業終わったー!思たら、もうすぐ日付変わるやん。
なんだかんだ楽しかったからまあええけど。
「なにする?」って聞かれたけどゲームをする気分ではないし、ほかにやりたいことも思い浮かばんかったから「なんかしたいけどなんもしたない」って正直に言ったら「なんじゃそりゃ」って言われた。
いやほんまにな。自分でもめんどくさいなぁって思う。
しゃるちゃんが番組表見とる。
でもあんまおもろそうな番組がなかったんか、付けたのはニュース。
最近の政治に事件に事故。目で追ってたけど内容はほぼ入っとらん。
ちら、ってしゃるちゃんの方見たら思いっきり目合った。
なに?って一応聞いたけど、なんもないって返された。ちょっと前の俺みたいやな。
ニュースが一通り終わって、本格的にどうしようかと思う。
泊まってくのもなぁ、って考えとったら「早いけど寝る?」と声を掛けられる。
え?泊まってええん?てか泊まる前提なん?
「泊まってええん?」と口に出てたっぽくて、笑いながらいいよと即答された。
歯を磨いた後すぐしゃるちゃん家に戻ったら、「お前早くね?笑」って洗面台に歯ブラシを咥えたしゃるちゃんが立っとった。
「お前が遅いだけやろ笑」とか笑いながらソファの方へ向かう。
2、3分後くらいかな。歯磨きを終えたしゃるちゃんがベッドの方に行こうとしてた。
でもソファで寛いどる俺を見て、しゃるちゃんは「一緒に寝ないの?」って。
「え?あ、いやまあお邪魔させてもろとる側やし」と返したけど、ちょっと声が上擦った。
そしたら「2人の方が暖かいよ?」とか言われたんやが、こいつは人たらしか?
「しゃーないな!しゃるろくんは俺がおらんと寝られへんらしいから特別に一緒に寝たるわ」ってベッドの方行った自分もあれやけど。
言われるがままベッドに入ったはいいものの、距離近すぎんか?暖かいけども。
「蹴んなよ」って言われたけど、誘ってきたんそっちやんけ。
「それはわからんなぁ」と事実を言うただけやのに、ムッとした顔をされた。お前もいうて寝相良いんか?
そしたら「おやすみ」って言われたんやけどもう寝るん?
……なんかこの考え嫌やな。それに今日しゃるちゃんにめんどくさい彼女みたいなことばっかした気がする。
はぁー。恥ずいし病みそうやから考えんのやめよ。
それに、大前提俺らは同じグループに所属してるメンバーってだけや。そのラインは越えられへん。
そう思ったけど、やっぱり今隣に居るのがこいつでよかったなぁって思ってしまう。
「ありがと」そう声を掛けて、 俺はすぐに目を閉じた。
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