「…..じゃあ、行くね。」
そんな、君の一言から始まる。
日の沈みかけの空、君は上空へと飛び立つ。
俺を一人残して。
「…..ねえ、ヒロくん。」
俺を一人残して行ってしまう….そんな君は新しい”夢”ができたらしい。
ただ、その夢を叶えるために。
叶えるためだけに。
「約束、破っちゃうんだぁ….っ。笑」
しっかり…しっかりと結んだはずの約束。
…..まあ、約束だなんて元から期待なんてしていなかったけれど。
「….ごめんね…ッ。」
ほら、口にすれば謝る。
だったら最初から破らなければ、
____“夢”、なんてもたなければ…。
『うりさん、俺はずっとうりから離れないから。』
…結局は、
「…結局はッ!!…..離れるんじゃん….っ。」
「…..!」
いなくならないで。
いなくならないでよ。
いかないでよ。
「一緒にいてよッ…..。」
ずっと、ずっと我慢していたものは、最後まで堪えきることはできなかった。
…ああ、どこだったっけ。
イギリス…かな?
やりたい事か…..。
….良かったね。
「….いつか…..」
「いつか、また会える?」
再会の日も決めれなかったんだから、それぐらい言わせろよ?笑
「…..。」
….そんな黙られても困るよ。
もう、俺に会いたくないみたいじゃん。
…少しでも、期待した俺が馬鹿みたいじゃん。
「….待ってて。」
「…時間は、かかると思う。ただ、絶対にまた帰ってくるよ。だから____」
「…..信じて、待っていて。」
「….」
信じる、か。
ほんとに信じていいのかな。
ほんとに、帰ってきてくれるかな。
…..また、会えたら。
「_____って言ってくれますかッ….?」
涙ぐむ俺を見つめる君は、かっこよくて、綺麗で…..
どこか、寂しげで。
「…..ぁ、」
そろそろ、時間だ。
あっという間に過ぎていく時間に嫌気がさしてくる。
「…..じゃあ、もう…..。」
「…うん。こんな時間だしな。」
そんな、寂しい別れも終わり、君はトランクを持ち歩き出した。
「待ってる。」
「…え」
「待ってる。俺、待ってるよ。帰ってくるの」
「….だから、いつか、帰ってこいよ。笑」
_____本当に、心の底から待ってるって言えたのかは分からない。
だけど、
「信じて、待ってるから。」
「うん…ッ!」
いつ、帰ってくるかは分からない。君にしか、分からない。
もう、俺は待ってないかもしれない。
_____ただ、
ただ、また会えるその日まで。
いってらっしゃい
コメント
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なんか好きぃ…
))ただの自己満(( ))ガチめな没(((