テラーノベル
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SANA side
sn 「 綺麗… お邪魔します 」
mm 「 まぁ結構恵まれた家やったからな笑 」
sn 「 へー…ママすーごっ 」
mm 「 部屋何個かあるから自分の部屋にしたいとこ選び 」
sn 「 どこ入ってもええの? 」
mm 「 ええよ 笑 意外とうちが使ってる部屋多いからあんま選ばれへんかも 」
sn 「 全然…来たばっかやし! じゃあ甘えさせてもらって選んでくるわ 」
二階建ての家。
壁は白で家具も大理石やおしゃれなものばかり。
紗夏の理想の家すぎるわ…笑
sn 「 んーと…ここが2階ね… 」
上がって少し歩くと、ドアには
【MOMO】とかいたネームプレートがあった。
sn 「 ここがママの部屋…ここは入らんとこか 」
次は隣の部屋。
なんだかホテルに来た気分。
sn 「 おぉ…ここは物置なんかなー? 」
机の引き出しを開けると、カッターやハサミ、糸が入っていた。
裁縫などにも使ってるのかも。
sn 「 わ… ここの部屋、なんか孤独感がない 」
前の家とは違って、あたたかかった。
ママにここにするって言わなきゃ。
MOMO side
今のうちに洗い物でも終わらせておこう。
紗夏のためにおにぎりとか作ろかな… 笑
なんか、普通の女の子のはずやのにすっごく愛着がわく。
sn 「 ママー…?部屋きまったで 」
mm 「 ほんま?!紗夏判断力なさそうやったから安心した笑 」
sn 「 えー!!紗夏そんなことないねんけど! 」
mm 「 笑笑 紗夏っておもしろいなー 」
mm 「 これ、紗夏のためにおにぎり作ったんよ笑 」
sn 「 まって…あかーん!紗夏泣いちゃうー! 」
mm 「 どーしたんよさな…笑 」
sn 「 初めてご飯つくってもらえた…こんな幸せなこと初めて 」
こんなにまだ未熟な心の少女が
親から愛情をこめられず
ごはんもつくってもらえず。
正直そんなん自分やったら親って呼ばれへん。
sn 「 食べてもええの…? 」
mm 「 自分も忙しくて料理とかしてへんからおにぎり塩こかったりするかも…笑 」
sn 「 ママのおにぎり、めっちゃ美味しいよ 」
mm 「 絶対最後まで責任もってママとして幸せにしたるからな 」
sn 「 紗夏にあだ名つけてよ! 」
mm 「 ええよー笑 可愛いあだ名考えたるわ 」
mm 「 じゃあー、さーたん!どう?可愛いやろ?笑 」
sn 「 天才!めっちゃかわいいんやけど! 」
mm 「 でもさ、さーたんうちのことママって呼ぶの違和感とかない? 」
sn 「 まぁ…ちょっとある 」
mm 「 じゃあうちにもあだ名ちょーだいや 」
sn 「 紗夏もうあだ名決まってんで!ももりん! 」
mm 「 めっちゃ可愛いやん笑 ありがとうな 」
〜数年後〜
MOMO side
sn 「 もうなんでももりん起こしてくれんかったん! 」
mm 「 起こしましたー!電車どうすんのさーたん 」
sn 「 はぁ…もう……遅刻していく 」
mm 「 さーたん、遅刻でええの?自分はあかんと思うで 」
sn 「 もういいって。大丈夫やから 」
思春期やら色々相まって、
毎日喧嘩。
でもさーたんのことを「嫌い」なんて
思ったことは一度もない。
mm 「 さーたん送ってったるから 」
sn 「 …ありがと 」
こうやって喧嘩していた毎日も過ぎて
気づけばもう成人。
SANAside
sn 「 ももりんー、これどうやって着んの? 」
mm 「 昔っから変わらんなぁ笑 着せたるわ 」
着物、浴衣
こういう系が自分で着れない紗夏。
めんどくさいと思ってるだろうに
いつも着せてくれる。
mm 「 さーたん、おっきくなったな 」
sn 「 やろ?笑 ももりんのおかげ 」
mm 「 最高に可愛い。成人式たのしんでな 」
sn 「 正真正銘ももりんの娘ではないけど、ママがももりんでよかった 」
mm 「 うちもあの時さーたんを見つけれてよかったわ 」
sn 「 ほんま、生きてみたら人生って変わるもんやな笑 」
𝑒𝑛𝑑
コメント
4件
わぁぁッ…😭😭 立派な母娘になっちゃって!!(? やだおばさん感動だわぁっ(( 嫌いと思ったことはないって凄く良いッ!!!好き!!( 投稿ありがとう!!