真澄隊長と馨さんとの間には誰にも入っていけない……
絆、信頼、尊敬、俺の知らない二人詰み重ねてきた時間、命掛けの任務で培われたもの、俺には到底太刀打ちできない、偵察部隊の女の子が行っていた、二人は付き合っていると、絆、信頼、尊敬、それに愛もあるならもう完敗だ、俺の入る余地など最初から無かった、そんなの分かってる、分かってるのに、どうして俺じゃないんだ!俺が真澄隊長の横に居たいと自分の醜い嫉妬でおかしくなりそうだ、あんなに馨さんは優しいのに、優しく真面目で俺も好きだ、頼れる尊敬する大人だ、なのに俺は馨さんが居なくなればいいと思っている、俺は最低な人間だ、あ〜だから俺は選ばれないのか、あんなに優しい人が居なくなればとか考えてる時点で、俺は負けてるんだ、そりゃ俺が真澄隊長でも、馨さんか俺なら間違いなく馨さんを選ぶ、優しくて、柔らかで、何1つ俺が勝っている所なんてない、二人が幸せで居られるようにせめて願える人間でありたい……
今はまだ無理でもいつか、いつかは二人の幸せを心から願える人間に、いつか……きっと
四季は涙を流しながら目を閉じた
俺は一ノ瀬が好きだ……
と言っても、どうなりたいとか考えてる訳じゃない
俺達には恋愛なんてしてる時間なんかない、やるべき事は山のようにある、でもふとした時に頭に過ぎる、一ノ瀬の笑った顔、俺を呼ぶ声、泣き顔、どれも愛しい、心の中で想うくらいなら許されるだろう、それ以上は望まないし、望んでは行けない、あいつはむだののものだ、俺に入る余地などない、いつも距離が近く一ノ瀬の近くに一番いる事を許された存在、常に寄り添い守っている、俺には到底太刀打ちできない、前に一度一ノ瀬とむだのが抱きあっていた、人を好きになったのは初めてだが、かなり辛いもんだな、好きな奴が他の野郎に抱きしめられてる姿なんて見てられない、むだのの野郎殺気迄出しやがって、そんな事しなくてもお前達に入る隙なんてない事くらい分かってるんだよ
もし叶うなら俺が一ノ瀬の傍に居たかった、俺が一ノ瀬を守って、触れて、抱いて、めちゃくちゃにしてやりたかった、むだのが居なければ……俺は酷い男だな
いつか……一ノ瀬の幸せを心から願えるようになってやる
コンコン!!
「真澄隊長ーー!!!」
「うるせー!」
「真澄隊長!メシ行こうぜ」
満面の笑顔言う一ノ瀬にイライラする
でも一緒に居たい、一ノ瀬と少しだけでも
はぁ〜
「チッ!いくぞ」
コンコン!!!
「真澄隊長ーー!!」
あれ?居ないのかな?
隊長室に入ると真澄が珍しく寝ている、四季は隊長って寝るんだなと感心しながらすっと携帯を出し写真を撮った、 本人が手に入らないのだから、写真一枚くらいは許されるよな……
四季は真澄に近ずき、真澄の口に口付けた……やってしまった……四季は慌てて隊長室を出ようとしたが、真澄に腕を掴まれた
ツッ!
「一ノ瀬ぇ!どうゆうつもりだ!あ?」
四季はビクッと肩を震わせ膝から崩れ落ちた
「ご、ごめんなさい」
俯き口をハクハクさせる
真澄は四季の顎を掴み上を向かせる
「俺はな、謝れつってねーどうゆうつもりだと聞いてる!」
真澄の殺気に、自分がどれだけの事をしたかを思い知る、四季は頭が真っ白になった
「あっ……あ、ひゅっ……ご、ごめなさい……ひゅ……」
四季は過呼吸を起こし必死に謝る四季を見て、大きなため息をついた
「一ノ瀬ぇ、俺は怒ってねぇ、なんでこんな事をしたかおしえてくれ!」優しく四季に問う
段々落ち着きを取り戻した四季は
「………………ま、真澄だいちょうが……ぐすっ……好きで……写真欲しくて……ぐすっ……撮りました……ぐすっ……キスもしたくて……しました……ごめんなさい……」
「あ?」
ビクッ!
「は?
お前はむだのが好きなんだろう…………」
「へ?……むだ先?まあ、確かに好きだけど、意味が違う……むだ先の好きは真澄隊長の好きと違う……むだ先にはキスしたくならねぇよ……」
顔を赤くし、目を逸らし言う四季に真澄は目を見開く
「……付き合ってねーのか……」
「なんで、真澄隊長が好きなのにむだ先と付き合うんだよ……」
真澄は全身から力が抜ける
「……は?」
「ごめん……馨さんにもちゃんと謝るから……真澄隊長を襲ってすいませんって謝るから……」
は?今なんて言ったこいつ?
「なんで馨が出てくる?馨は俺の親じゃねーぞ?」
「こ、恋人だろ……だから、馨さんの真澄隊長に手を出してごめんなさいって謝るっ……」
は?今なんて言ったこいつ?
「は?ちげー馨と恋人だぁ?ふざけんなよっ!クソガキ!」
四季は目を丸くする
「え?違うの?」
「ちげえ!」
「え?ほんとに?」
「しつけー!」
四季は脱力した……
「そう……なんだ……」
「あぁ」
「あっ……ま、真澄隊長!俺真澄隊長が好きだ!ずっとずっと好きだった!馨さんと付き合ってるから絶対無理と思って諦めないとって我慢して……つっ!ぐすっ」
はぁ〜真澄は盛大にため息を吐いた
四季は俺と馨が付き合ってると思っていて
俺は四季とむだのが付き合ってると思ってたって事かよ……
「俺も、お前がむだのと付き合ってると思ってた……」
「付き合ってないよ……」
「あぁ……良かった……」
「四季……触れてもいいか……」
四季は真っ赤になり頷いた
もう真澄隊長を諦めなくていいんだ……
好きでいていいんだ……







