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※ 若井彡(右
「 嘘つき。」
元貴と会うのは1年に3回もないぐらい。
元貴と交際してもう何年も経つのに、まだ指で数えれるぐらいしか会っていない。
俺と違って元貴は有名人で、皆に好かれる人だ。
時たまテレビに映る元貴を見て興奮している自分がいる。
会えないって分かってるのに、何故か頭が言うことを聞かない。
「 1人で大丈夫 」なんて言わなきゃ良かった。
数年前)
「 若井、僕シンガーソングライターになりたい。 」
「 いいじゃん、応援するよ 」
「 ありがとう、でも遠距離になってしまうかもしれないんだ。 」
「 大丈夫!俺は1人でやって行けるから 」
なーんて、言わなきゃ良かったんだ。
「 置いていかないで。 」
「 1人にしないで。 」
「 ずっとそばに居て欲しい。 」
なんて思ってたけど、何も言えなかった。
本当は遠距離恋愛はしたくないって、言えてれば。
今頃2人で過ごしてたのかな。
こんなことを毎日思って、今日も街中でティッシュ配りをする。
毎日酔っ払いに何故か怒鳴られ。
上の人からのパワハラが止まらない。
女の人からの誘いも止まらない。
俺はこんなに上手くいかないのに、元貴は上手くいってるのかな。
気持ちがもやもやする。
今日も一日が終わる頃。
ピコンと音を立ててスマホが揺れる。
時計の下には「1件の通知」と表示されていた。
「 こんな時間に誰。 」
「 上司、? 」
恐る恐る開くと元貴と書いてある横に①と書いてあった。
「 元貴から。」
まだ手が震えていて押すことが出来ない。
必死にタップをしようとするが、緊張で長押ししてしまう。
すると、内容が目に入った瞬間力が抜けて、涙が止まらなかった。
『 若井、久しぶり明日そっちに行くね 』
『 若井に会えるのずっと楽しみだった。』
ずっと楽しみだった、なんて言わないで。
嬉しくて嬉しくて寝るまで涙が止まらなかった。
次の日は上司に怒られるのを覚悟して仕事を休んだ。
支度をしているとチャイムが鳴る。
扉を開けると、さっきまでテレビに映ってた元貴が目の前に立っていた。
「 久しぶり若井 」
手を挙げ、にこりと笑う。
「 元貴、会いたかった。 」
思わず口が滑る。
もっともっと伝えたいことを言わないと。
「 若井落ち着いて笑時間は沢山あるから 」
「 僕明日も休みだから明日も一緒 」
「 え!そうなの?嬉しい 」
顔のニヤけが止まらなく、口元を手で隠してしまう。
「 とりあえず中入ってよ 」
「 うん!お邪魔します 」
元貴を中に入れるとお客用のお茶を差し出した。
しばらく沈黙が続いたがすぐに元貴が口を開いてくれた。
「 今日は何したい? 」
急な質問にびっくりして、口走ってしまった。
「 家で一緒にいたい。 」
「 明日は一緒にショッピング行って帰りは温泉に行きたい 」
欲張りすぎた。と思ったが元貴は笑いながら言った。
「 いいよ全部しよ 」
「 若井のしたいこと全てやろうよ 」
久しぶりに会ったからなのかもしれないが、緊張が解れない。
そしてこんなことが頭によぎる。
元貴のが欲しい。
元貴の物って証明して欲しい。
元貴と、、したい。
「 いいよ 」
びっくりして顔を見上げると真顔で元貴がこちらを見ていた。
「 あ、えと、俺全部言ってた?あっはは、 おかしいなー、笑 」
すると俺の腕を掴んで
「 僕は真面目だよ。 」
「 若井は僕の物って証明させて 」
真剣な眼差しで俺を見るな。
そんな期待って言う顔を見せるな。
どんどん胸が熱くなって息が荒くなってしまった。
「 もう我慢できてないじゃん。 」
「 ほら、僕に身を任せて?若井 」
俺は元貴に身を任せて言った。
「 もう離れないで欲しい。 」
我儘なのは分かってる。
でも、俺らが付き合う前に元貴は言ってくれた。
『 絶対に離れない 』
って。
それなのに数年前に元貴は俺の所を離れた。
元貴が真剣に仕事に取り組みたいのもわかってる。
けど。
けど、
俺から離れないって誓ったのに。
一生離さないって言ってくれたのに。
元貴は優しい。
嘘つきだ。
next→2000♡
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自信あり作品ができてしまった。
今日の0:00になったらフォロバ開始します!
ちなみに皆の作品良すぎて、選べません。
今回は2人迎えますが、
#💭へ
↑
このハッシュタグを付けてくれると、見に行きます🫡
そして、毎回付けてくれてる方はもしかしたら、フォロバするかもしれないです😖
あ、て言うかフォロバするんですけど、仲良くしてくれますか?笑
私めちゃくちゃコミュ障でして。
こんな人でもいいなら、是非仲良くしてください🙌🏻💞
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コメント
10件
自信アリなのも100%分かりますよだって神作だもん
ちょっと遅れたっ、悔しい、💭さんまじ大好きです。💭さんも好きだし💭さんの作品ももちろん大好きです。続きめっちゃ楽しみ
ん ッ "" すきです 、 ほんとに好きです 、