僕の世界から君が消えるまで
残り10日
今日は彼女とデートへ行きました 。
一緒に買い物をしたけど楽しかったかな
放課後 、誰もいない教室で
僕と彼女のふたりきり
彼女が僕の隣の席に座り
「 明日 、買い物に行かない? 」
静かな教室に少し反響する
『 いいよ 』
僕は当たり前のように返事をする
集合場所は彼女の家の前
親が出てくるかもとか余計な緊張で
鼓動が五月蝿くてたまらなかった
ゆっくりと開いた玄関の扉
白いワンピースを纏った彼女
『 やっぱり白が似合うね 、かわいい 』
無意識に発した″かわいい″
キモかったかな引かれたかな
もやもやと頭を掠める
「 ありがと…※※裙もかっこいいよ 」
今なら校庭100周はできる
『 え 、ありがとう… 』
謎の沈黙が続く
甘酸っぱい空気に耐えられなくなった僕は
『 行こっか 』
言葉で誤魔化した
「 見てこれすごくかわいい! 」
彼女が手に取ったものは
手のひらサイズのくまのぬいぐるみ
何種類かのくまがいた
『 お揃いにする? 』
口走った言葉を取り消すにはもう遅すぎた
「 うん!お揃いね! 」
颯爽と僕にピンクのくまを手渡す
普通は疑問に思うのだろうが
僕は1ミリとも気にはならなかった
別れ際 、次は海に行こうねと
またもやゆびきりげんまんの約束をした
君との約束が増えると
なんだか寂しくなってくるよ
《 そろそろ気をつけといてね 》
『 はい… 』
コメント
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書くにつれて下手になるのは何?