iris(🎲)二次創作
nmmn
青×黒
曲パロ
not🎲世界線
死ねた
異様に周りからの接触を遮断されたアパートの一室。誰もが目を逸らす。幼い子供が問う。
「なんであそこにちかづいちゃだめなの?」
「それは……」
口が閉ざされる。指さされたアパートに住む28歳の男性。随分と前に死んだ恋人との結婚生活を送っている。人の消失が孕んだ熱。2年ほど部屋に籠もりっきり。その後彼を見た人によると、恋人そっくりのなにかの手を絡め微笑んでいた。でもそんな風じゃ行くあてもなく。返ってこない独り言を記している。
あの男を除いては平和なこの街に、世界に電撃と見紛うような恐怖。血管の中に混ざる本能。
SF映画で見たような、世界の滅亡を知らせにきた。微粒子の濃い煙の向こうに、黒い鎖鎌がついてきている。スマホのアラートがけたたましく鳴り響く。
消去しても
消去しても
消去しても
消去しても
消去しても
消去しても
消去しても
消去しても
去ることはない
形を成しただけの恋人ドールと共に彼は避難所を訪れた。
面積を占めるドールに他の避難者は叱責する。安楽椅子の上、悠々とスペースを設けられている。全て無視し背を向けて人形の手を握っていた。
腐りきった三日月が笑っている。
こんなことで争っていられるのも今のうち
もう
すぐそこまで
すぐそこまで
すぐそこまで
すぐそこまで
すぐそこまで
すぐそこまで
すぐそこまで
すぐそこまで
なにかが来ている
迫りくる脅威に大声で泣いた後、救いの旗に火を放つ人々。この際だれであろうと気にしない。 我先にどうにかならないか叫んで。その一方でコレクションにキスをして諦める人々も。
また
どうかしてる
どうかしてる
どうかしてる
どうかしてる
どうかしてる
どうかしてる
どうかしてる
どうかしてる
そう囁いた
「未来永劫誰もが救われる理想郷があったなら」
己のことしか眼中にない、そう口を揃えた大人たち。理想郷のために立ち向かうこともせず、乗りこんだ舟は爆ぜた。入り交じる声が地獄の有り様。
黒い星が
黒い星が
黒い星が
黒い星が
黒い星が
黒い星が
黒い星が
黒い星が
彼らを見ている
「みんな、うるさいね」
哭いた閃光が目に刺さる。やっぱりそうだ。 悠佑を殺した神が成した歴史を結ぶ答えは砂の味がする。最愛の人がいなかったように世界が繰り返すなんておかしい。
これで正解。君の澄んだ瞳の色をした星に問いかけている。だって俺を滅ぼしにきてくれたんだよね。
拾いきれなくなる悲しみは、やがて流れ落ち塩になる。
祈り
苦しみ
同情
憐れみにさえ
じきに馬鹿馬鹿しくなる。何も出来ない、不可抗力。
今、背を向けても
背を向けても
背を向けても
背を向けても
背を向けても
背を向けても
背を向けても
バットエンドを進むだけ。鮮明に聞こえる悲鳴。幸福を手放なす事こそ、美学であると諭す信者は蹴り飛ばされ。喚き蹲り醜くあがいて。自意識の海を泳ぐ。垂れ流した血の匂いが立ちこめる体育館。
黒い星が
黒い星が
黒い星が
黒い星が
黒い星が
黒い星が
黒い星が
黒い星が
あの人の持つ人形と同じ漆黒が、私を見ている。
泣いた細胞は海に帰った。燕が描いた軌跡を、なぞるように灰色の雲が来ている。
ここに君が居なくて良かった
希望を待ち望んだ君に汚い現実を突きつけること無いままで。
綺麗で美しい澄んだ瞳。
そんな君の色をした星に問いかけている。
手を取り合い、愛し合えたら。ずっと、永遠に、俺より体温の高い君に包まれることができたなら。ついに叶わなかった夢を殺す、思考の成れ果て。その中枢には熱異常が起こっている。
このジリジリとした熱さは君じゃない
現実じゃない
こんなの
現実じゃない
こんなの
現実じゃない
こんなの
現実じゃない
やっぱり
耐えられないの。
早く余計な喉を潰して。叫んだ音は既に列を成さないで。
君と二人で、安楽椅子の上。
逃げる人々を、腐りきった三日月が笑っている。
もう
すぐそこまで
すぐそこまで
すぐそこまで
すぐそこまで
すぐそこまで
すぐそこまで
すぐそこまで
すぐそこまで
なにかが来ている
肌を溶かす熱異常が二人を……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………異物と口付けを交わしたまま最期を終える
熱異常/いよわ様
注書きで死ねたって書くと絶対死ぬじゃんってなるから好きくない
コメント
3件
ちょーちょーお久しぶりです!! お久しぶりからの神ストーリー…… 最高すぎる😭✨ 切ないっていうのが第一印象 同じ言葉が繰り返されるのってもうグッとくるのがある、、青くんも黒くんのドールを作るくらい依存してるの好きすぎる() 自己解釈あってるかわからへんけど💦 もっかい読んでくるー!
うぇ...なんかすっごい切なくて好き...、なんか言葉で表しずらいけどオレンジと青の夕焼け?夜になりかけ?みたいな感じがするかも!、うるさいねっていうセリフが話してるって感じじゃなくて話しかけてるみたいな感じなのめちゃ好き、すっごく悲しくて狂ってるおかしくなっちゃった感半端なくて中毒性やばい、勝手な想像だけど真顔とか怒り顔よりかは少しほくそ笑んでそうなのめちゃ良き...、そして久しぶり?の小説神!