永遠の愛

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　桃 × 水

　地雷さん 🔙 推奨

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　｢ 水 、 薔薇買ってきたよ ｣

　そう言いながら俺は花瓶に薔薇を挿す 。

　真っ赤な薔薇を1本だけ 。

　いつもなら騒がしい筈の部屋が静かだ 。

　｢ … 全く 、 返事くらいしてくれてもいいのに … ｣

　溜息をつきながら 、 今日も俺は薔薇を差し替える 。

　

　腐った水の匂いも 、 床にこびり付いて落ちない血の跡も気にならない 。

　

　… あの日 、 水は出ていこうとした 。

　俺じゃない別の誰かを愛していたから 。

　でも 、 俺は水を手放せなかった 。

　

　今 、 俺の水は部屋の隅で静かに眠っている 。

　冷たく 、 動かず 、永遠に俺の水のままで 。

　｢ ねぇ水 、 永遠の愛 ってこういうことでしょ ? ｣