テラーノベル
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「はい、コントローラー」
たっつんはあなたの膝の上にぽんっとコントローラーを置いた。
「……ほんとにゲームするの?」
「する」
「今?」
「今」
即答だった。
あなたが少し笑うと、たっつんは満足そうに頷く。
「やっと顔戻ってきた」
そう言いながらテレビをつける。
ゲーム画面の明るい音が部屋に流れて、さっきまでの重たい空気が少しだけ薄くなった。
「で、何やるん?」
「協力系」
「え、対戦じゃなくて?」
「今日はお前ボコボコにしたら泣きそうやし」
「泣かないし!?」
「どうやろな〜」
たっつんはニヤニヤしながらあなたの隣へ座る。
肩が自然に触れる距離。
前なら緊張していたはずなのに、今はその近さが安心した。
ゲームを始めて数分後。
「ぎゃー!そっち敵いった!!」
「お前そこのアイテム取れって!」
「無理無理無理!」
「いけるいける!」
さっきまで泣きそうだったのが嘘みたいに、部屋に笑い声が響く。
するとたっつんが、ふっと小さく笑った。
「……うん」
「?」
「やっぱお前、笑っとる方がええわ」
不意打ちだった。
あなたの動きが止まる。
「な、なんで急にそんなこと言うの」
「思ったから」
「ズルい……」
「何が」
「急にそういうこと言うの」
たっつんは少しだけ目を丸くしたあと、くすっと笑った。
「でもほんまやし」
その声が優しすぎて、胸がじんわりする。
すると次の瞬間。
ゲーム内であなたのキャラが敵にやられた。
「あーーーー!!」
「ほら、ボーっとしとるからや」
「たっつんのせいでしょ!」
「俺のせいちゃうわ」
ケラケラ笑うたっつん。
その笑顔を見ていると、不思議なくらい気持ちが軽くなる。
たっつんは笑いながらも、ふとあなたの方を見た。
「……なぁ」
「ん?」
「まだちょっと怖い?」
その聞き方が優しくて。
あなたは少し迷ってから、小さく頷いた。
「……うん」
正直に言えた。
前なら絶対隠してた。
するとたっつんは、「そっか」って静かに返す。
否定しない。
無理に元気出せとも言わない。
代わりに。
「じゃあ怖くなくなるまで隣おる」
そう言って、ぽんっとあなたの頭を軽く小突いた。
「一人で戦わせへん」
その言葉に、胸がぎゅっと熱くなる。
あなたが黙っていると、たっつんは少し照れたみたいに視線を逸らした。
「……そんな顔されたら俺まで恥ずいやろ」
「だって嬉しいし」
「う」
珍しく言葉に詰まるたっつん。
耳が少し赤い。
あなたが思わず笑うと、たっつんは「笑うなー!」と言いながら軽く肩をぶつけてきた。
でもその横顔は、すごく安心したみたいに柔らかかった。
コメント
1件
え〜〜〜〜〜!!たっつん優しすぎない!?!?😭💕 「怖くなくなるまで隣おる」ってずるすぎるでしょ…! ゲームしながらのやりとりもすごく自然で、心が温かくなったよ。 お互い照れてるところも尊い…次の話も絶対読みたい!!🌸
# は る 。
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♡
112
#ご本人さまとは関係はありません
桃夢 ㄘぃ
260