ラーメンを完食し、店を出て車に戻る。車の中で、柴田は【飲むヨーグルト】を一口飲む。
勝「自転車で愛知県名古屋市に行った後は、数日はそこら辺をブラブラと・・・」
柴田「へぇ。危ないことするねぇ。」
勝「お小遣いにも限界が来たから、とある作戦を取ったんだ。」
柴田「作戦?どんな?」
勝「従兄弟の家です。」
柴田「え!?親族の!?大丈夫だったのか・・・?」
「あ、大丈夫だったからここに居るのか・・・」
勝「家に着いて、事情を説明したら、全然行けましたね。」
柴田「すごいなぁ。従兄弟も凄いなぁ。」
勝「そこで、全く外に出ずに家で勉強とかしてました。」
柴田「まあ、警察官に慣れるぐらいだしな。」
勝「従兄弟には本当に感謝しかないですね。」
そして、柴田のヨーグルトは無くなった。
柴田「そこから、大学に行って、警察学校に、そして・・・」
勝「無事、警察官になれました、と・・・。」
柴田「そこに関しては誉めどころだよね。おめでとう。」
勝「貴方の元につけて、光栄でしたよ。そして、これからも・・・」
柴田「勝・・・」
少しの沈黙が続き、勝が口を開く。
勝「父は精神異常者です。脱獄なんて意味がわからない。」
「早いところ、とっとと捕まえましょう!」
柴田「そうだな!よし、行くぞ!」
勝「はいっ!」
勢いよく車が発進される。
車を運転する柴田、隣に座る勝、
どちらも明るい未来を想像するかのように目を輝かさせていた。
飯盛「さて、いただきます!」
全員「いただきます!!」
敦「ハヤシライス美味しい!」
芽衣「作るの上手ね!」
飯盛「お父さんの、大好物だったんだ。だから、一応作れるんだよ。」
彰人「そうなんだ・・・隠し味何?」
飯盛「いや言わないわ!」
咲良「はは!面白い!」
笑い声に包まれながら、龍鬼は思う。
この子達は本当にいじめの加害者なのか?
確かに悪いところもある。でも・・・
何故か兄と似たような雰囲気を感じる。
一体、何が真実、何が嘘・・・?
それを知るのは、まだ先になりそうだ。
Season1、完結。
次回、Season2 「九州脱出・誘拐事件編」
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