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「ここが…夢のマイルーム!」
僕の名前は村上優也、今年から一人暮らしの高校1年生
「いやーしかし一人暮らしのメリットはやっぱりあのバカ姉貴と会わなくて済むところだよな」
小綺麗なマンションの階段を登る
「外付け階段だから冬は寒そうだけどそれ差し引いても家賃一万はめっちゃ安いよな、事故物件かってレベル」
コツコツと新しめの靴の音が響く
「えーっと、404号室はっと」
右から左へと号室を確認する
「1…2…3…いてっ!ごめんなさ…あれ?」
壁だった、404号室の前の廊下が壁になっていた
驚いて後ろを見るが扉は3つだ
「へ?」
もう一度壁を見るがそこに壁はなく404のプレートが貼られた扉がそこにはあった
「…疲れてるのかな、それとも嬉しすぎて幻覚が?」
管理人さんにもらったカギで扉を開ける
「わっ中キレイ」
家具がほとんど置かれていない部屋は清潔ながら異様な雰囲気を醸し出していた
ふと下駄箱の上を見ると紙切れが置いてあった
「えっと、『かぎははだみはなきずもててくださいつきにへやにはいれなくなっちうから』…読みにく、アルジャーノンの前半?」
幼児が書いたような筆跡と誤字、僕は管理人さんのイタズラ程度にしか考えて居なかった