テラーノベル
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ガタッ…と浴室ドアの音がして、私はもう一度通知アイコンをプルダウンする。そして
【件名:梓さんをどう教育するか 本文:仕事の制限方法―・彼女の交友関係を切る・外注の連絡先を把握する】
という文字を自分のスマホで写真に残した。シャッターを切った手が、震えていなかった。
―― 少し驚きだわ、震えていない
「……何、見たの?」
タオルドライしただけの髪で俊介さんは私と彼のスマホを見比べる。
「俊介さんのスマホ鳴ったよ?私はSNS、見てたんだけど」
私は彼に、私のスマホ画面を見えるように向けた。
《#妻のキャリアを応援します》《#パートナーシップ》《#家事はシェア》
とタグの並ぶ画面を見せながら
「俊介さんのSNS、いま見てた。”妻のキャリアを応援します”って書いてある。でも……」
迷った……言うかどうか、迷った。
でも、俊介さんから崩すしかない気がする。お義母さんは手強い。
「お義母さんのメールには私の”仕事時間を制限すること”って書いてあった……どっちが本当のあなたなの?」
俊介さんは身動ぎしなかった。少し間を置いて
「……SNSは、戦略だよ。会社でのイメージ作り。そんなこともわからないの?」
と当たり前のように言った。
「もうご飯もいらない」
そう言った彼はキッチンでお水を飲むと
「おやすみ」
何事もなかったかのように言ってから、寝室へ消えた。私は返事をしなかった。
どれだけその場に立っていたのかわからない。気がつけば、爪が何本も手のひらに突き刺さっていた。すぐに洗面所へ行き、傷を和らげようと流水に手をさらす。そのまま鏡の中の自分を見た。
「……怒っているわけじゃないね……悲しいわけでもないよね……」
感じたことのない感情を抱えた私は
―― こんな顔をするようになったのか
と思った。
―― お義父さんに会いに行こう
コメント
3件
義父に会わないと、だけど不安だよ……どうか常識ある普通の人で、、🙏
あずあずはどんな顔をしているの?😖 この狂ってる2人を打破、そして離婚するにはお義父さんに聞くしかないね。 でもどうやって連絡するの? 同居してるんじゃないの? お義父さんは真実を語ってくれる? あぁ〜今夜も読みながら頭の中で熱情が響いてる🎹

マザ俊のお父さんはマトモであって欲しい🙏 話を聞いてもらえるといいね😊
#不倫
#離婚