テラーノベル
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私は点滴に手をかけ引き抜こうとした。
無理だ。私には出来ない。死ぬのが本当は怖いのだ。どこへ行くか分からない。だから怖い。それよりも1人孤独に死ぬのが怖い。私には無理だと諦めた時何かが落ちるような音がした。私はそれに驚きあやまって手にかけていた点滴を引き抜いてしまった。
あ……あぁぁぁ……死ぬ死んでしまう。
死に…たくない。そんな事を思っても点滴を失ってしまった体は死に向かう一方だ。
「生きたい?」と声をかけられた。
私は思わず大きな声で生きたいと言ったつもりだが声には出ていなかった。だがその後には伝わったのか
「そっか」という返答が返ってきた。
その次の瞬間僕は何もなかったかのように眠りについた。
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