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懐かしい音が聞こえたような気がしたんだ。
オルゴールの音、ちょっとヘンテコなオルゴール
でもいっぱい色んな物が詰まってるんだ
毎日、大事に大事に抱き抱えて離さないように
無くさないように。持っていたオルゴールの音
僕と…で。一緒に大事にしていた…
…誰とだっけ。
?「お…き…」
?「起きて。」
首がぎゅっと絞まり、引っ張られる
僕は突然の苦しさにパッと目を開けた。
?「お!起きた!」
眩しい光に半目になる僕。ゆっくりと視界が
戻ってくる、すると僕の顔を覗き込む2体
?「…貴方。いやイイ。起きたなら」
なんだか、含みのある言い方だな…と少し
気になったが、もう1体が口を動かす
?「動けるか?」
僕「動ける…」
どうやら、僕は横たわっているようだ
肩を借りながら、産まれたての子鹿のような
ヒョロヒョロな歩き方をしながら、2体に
誘導されるように、部屋を出た。
部屋を出ると、また少し大きくなった同じ
内装の部屋が続いていた。僕は急に歩いたため
疲れてしまい床にベタりと座った。
?「疲れたか?ごめんな、」
?「しっかりしてよね。」
飴と鞭を同時に受け変な気持ちになる
02「俺は02号…お兄ちゃんとでも呼んでくれ!」
僕「オニイちゃん…?って何?」
知らない単語が出てきて困惑する
03「私は03号。」
僕「僕は…えっと…」
胸元に確か番号が書いてあったはずと思い出し
服の襟元を引っ張り、左胸を確認する
左胸には、機械が着いていて、少し邪魔。
小さく書かれた番号を確認する。
僕「僕は0号…だって 」
そう僕が言った瞬間、03号とオニイちゃんの
顔が変わる。03号が僕の病衣を剥ぎ取るように
脱がせてくる。オニイちゃんは僕の機械を
カチカチと指で叩いて、点検するかの
ように 触る。突然の事に僕は理解することなく
ただ立ち尽くすだけだった。
02「あんま変わんねぇな。03。よかった」
03「まだ安心するには早いわよ。ボケナス。
盗聴、盗撮するための物かもでしょ。」
02「それはないぜ。後、ボケナス言うな。 」
淡々進む会話に着いていけるはずもなく
座っているだけ。トウチョウ?トウサツ?
よく分からない単語ばかりで疲れてきた…
03「この子赤いから、少し怪しかったのよ。」
02「まぁ確かにそうれはそうだが。赤いのは
謎だ。白髪でも無い。」
僕は我慢できなくなり、オニイちゃんと03に
話しかけた。
僕「寒いんだけど…!」
02「あぁ、ごめんごめん!02これは後な
0には新しい服が用意されているからそれを
着てくれるか?」
僕は言われるままに新しい服…真っ白な
Tシャツを着た。
02「少し大きいか??」
僕「いや大丈夫だよ」
少しだけ大きいTシャツを着た。
動くのに支障は無いので、このままに
それよりも首の縄が本当に邪魔だ。
02「じゃぁここの施設に居る奴を紹介するぜ」
02「呼んでくるから、03と話でもしててくれ」
03「は…。はぁ。」
03は不服そうにこちらを見つめた、シーンと
した空気に耐えられるはずもなく、僕は口を
開いた。
僕「え…っと03。 」
02「何。」
僕「この縄って解けないのかな…?
なんのための縄?」
02「解けないわ。上を見てみなさい」
02の言う通りに上を見上げた。
そこには、恐ろしい程に大量の…機械?
僕「なに…これ。」
03「これは、私たちの縄の先にある輪っかを
掴み、上にあげて首吊りさせる機械。」
恐ろしい単語が耳をつ気抜けていく、首吊り
嫌な思い出…しかない。嫌な思い出?
なんでこんなものがあるのだろうか。
僕「なんでこんな物があるの?」
03「そんなの決まってるでしょ。
私たちを殺すため。私たちは危険物体だからね
人間という生物ではないの。ほら、性別?
なんて物、無いじゃない。」
オニイちゃんが連れてきたようだ、話し声が
聞こえる。03も聞こえたようで、この話は
おしまいというかのような雰囲気になっていた。
まだ聞きたいこと色々あるんだけれど。と
そう思ったが、この施設の子達も見てみたい。
02「仲良くしてたかぁー?」
僕「してたよ。 」
03「連れてきたのね。」
06「ワタシは06!よろしくね0!」
黒髪に2つ結びに桃色の瞳。03に瞳以外
とても似ている。
僕「う、うん。 」
05「…僕は05。」
人目見た時、目を見開いた。
僕から見て左が黒髪、そして右が白髪。
ひとつ結びの とても珍しい髪色。
黒髪の方に空色の瞳、 白髪の方には赤い瞳。
本当に珍しい外見だ
僕「…!」
05「…?」
02「はは!無理もないな。でも良い奴だから」
04「俺は04と申します。」
少し怖い笑顔のヒトだ…。黒髪に1つ結び
瞳の色…は分からないが僕から見て左目が包帯
で覆われている。頬にはガーゼが貼られている。
僕「大丈夫…?」
04「大丈夫ですよ、大したことでは無いです」
ふふっと笑って、そう言った。
02「自己紹介は終わりだな」
03「もう少しでマスターがくる。準備して」