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六月の梅雨入り。
犯罪を洗い流してくれる季節。
この時期になると暗殺依頼が来るのが多い。
暗殺は金になるから仕事し甲斐があって
俺は好きだ、なのに_。
今、現在。暗殺しに少女の元へと来た。が、
身体中が傷だらけで怯えていた。
暗殺対象に初めて“可哀想だ。”と言う感情を持った。
「…‥俺は…リボーン‥
お前を‥ここから連れ出してやる。」
思わず“連れ出す”と言ってしまった。
暗殺対象を助けるのは殺し屋にとってご法度だ。
「ほ‥本当?」
恐怖で声を震わせながら聞いた少女の瞳に
涙が溜め込み体を震わせているのを見て
薄っすらと怒りが込み上げ強く拳を握った。が、
少女を怖がらせたくなくて抑え込み
握った手を緩ませて優しく笑みを浮かべ
「あぁ、本当だ。行くぞ」
少女を肩に担ぎ上げ走って逃げた。
“何故、俺はこの子を助けているのだろうか?”
“所詮、暗殺対象…可哀想と思うなら
殺せばいいのに‥なのに…
何故、助けてしまったんだろう。”と
様々な事を思いながら廊下を走っていると、
「そこの黒ずくめ、止まれ…」
銃を頭に突き付けられてゆっくりっと片手を挙げ、視線を後ろに向けた。
「貴様、ガイル様のお子様を何処へ連れ去ろうって言う気だ!!」
その言葉を聞き怒りが込み上げて
一瞬、睨みため息をついて
「子供‥なる程、手前の主人の子供、か…」
呟いた後、振り向きながら
懐から拳銃を取り出して銃口を男の額に向け
「なら、手前の主人に言っとけ、
手前の子供だからって何をしてもいいのか?ってよ」
挑発的に笑みを浮かべ首を傾げた。
「なっ!!…貴様っ!!」
真っ赤な顔して怒り銃を向け直したと同時に
「其処までだ」
男の後ろから気難しそうな男が現れた。
“誰だ?”と眉間に皺を寄せ思っていたら
「が‥ガイル様!!」と先まで怒っていた男が突然現れた男の名前を述べた。
(こいつがガイル…)
怒りが込み上げ守る為に睨んだ。が、動じず俺の方に近づき肩に担がれた自分の娘を冷たく見て
「そんなゴミ、欲しいのなら持っていけ。」
述べた後去ろうとした男の肩を掴もうとした。が、“この場に長居してもこいつの為にならない”と思い屋敷を出て裏口に停めてあった車に乗ってボンゴレ邸に向かった。