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僕はお前らとは違う、
お前らみたいな虫とは違う
『怪物』に、成れるんだ。
「止めてみな、君らみたいな虫っけらには何も出来ないよぉ。」
僕はニタニタ笑いながらそう言った。
「なんだとこの野郎!!」
ショーンは小型ナイフを取り出し、
僕の腹を刺した
「さ、咲さん!」
「ざまぁないな!!どうだ痛いだろ!!」
グリグリとナイフを回されるも、
抵抗がない。
(とことん馬鹿な奴だ)
一瞬にして、あの姿に成ったからだ。
「…?!」
「な、なんだテメェ痛くねぇのか?!」
「…あぁ、早くやりなよ。」
悪魔では無いから
この学校で浄化されることもない。
なんて都合がいいのだろう。
「うらぁ!!」
ナイフが、胸へ飛び込む。
「…なんにも痛くない」
それもボロボロになって飛び散った。
「くそっ!!」
ガスガスっと僕の身体へ打撃が入る。
「…。」
だが、無傷だ。
「お、お前なんなんだよ!」
「…早くしなよ、もしかしてもう終わりかい?」
「くそがぁ!」
ただの人間が勝てるとでも思っているのか、
自分が最強と信じ込んでいるのか知らないが。
「…なぁ君、勝てない相手に喧嘩売る?」
「…なんだよ!」
話が通じない、怪物の僕でもわかるのに。
「ち、近寄るな!!」
バァンと心の銃が暴発した。
それと同時にそいつを個室トイレに押し込み
「なっ?!やめろ!!やめ、」
「消えてしまえよ、馬鹿者め」
長く伸びた爪で滅多矢鱈(めったやたら)
に切り刻んだ。
「ぐぁぁ?!」
鮮血が、赤い液体が、身体にかかる。
「いだい、いだいいだいいだい!!!!」
「苦しいのか?痛いのか?」
「あだりまえっ、だろ!!ぶざげんな!!」
あぁ、気持ちがいい
嗚呼、
きっと彼みたいな人間が苦しみもがいているのが、
僕にとって心地良くて、幸せなのだろう。
「そうか…!ならもっと苦しんで欲しいな。」
「…は?!」
「お前がしてきた事柄で感じた1000分の1で勘弁してやろうと思ったけど」
胸に爪を突き立て
「ダメだ、残りの999分喰らってもらうよ」
嗚呼、無様な叫びが木霊する。
その叫びが、また僕を獣にさせるのも知らずに
胸を裂き、腹を裂き、首を毟った
「おや…死んだ、のか」
遂に死んでしまった、なら次だ。
が、その前に
「この死体は食べておこう」
一気に腸を喰らった、
じわじわと喉を焼くような黄色い液がまた加速をかけた。
(…この食人も悪くない、これから一通り喰うかな?)
ぐちゃぐちゃと鳴り響く咀嚼音
青い色の床は赤茶色く染まり
壁や洗面所は真っ赤に染った。
食むは食むはでこいつを喰らったが、
ただただ美味としか思えなかった。
もう僕には、人間の心なんて無いのだろうか。
「…今更、あってもね。」
僕は怪物なんだ、そんなものは必要ない。
大切なものは大切に
それ以外は全て喰らって血肉に帰す。
「腸は食った…心臓はどうか?」
勢いよく胸へと噛みつき深々と裂いた。
血が勢いよく出て、僕の顔に飛びかかる。
(流石筋肉の塊、噛みごたえもあって味も濃い。)
生臭い空間が、また頭をおかしくさせる
「がは…」
これが夢だとしても構わない。
僕は今、幸せな怪物なのだから。