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ゴンザレスドス衛門@半活動休止
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「ねぇ、訓練兵時代のモブリットってどんな感じだったの?」
唐突に、分隊長がそんなことを聞いてくる。
うちの副長と俺は同期だ。
それなりに仲もいい…と思う。
「今からは考えられないですよ。末っ子感がすごかったですね」
「へー?真逆だねぇ」
ソファに寝そべりながら、眠たそうな声で相槌をうたれる。
資料をさっさとまとめてください、とあえて言うべきだろうか。
だが、分隊長はまだ聞きたいことがあったのか
上体を起こしてから口を開く。
「アーベルは?君はどうだったの?」
「うーん?モブリットが言うには、“馬鹿”らしいですけど」
「はは、君頭いいのに」
そう言いながら、分隊長が手招きをする。
こっちに来い、ということだろうか。
正直言うとまだ作業が終わってないから、余計なことはしないで欲しい。
だが行かなければ可哀想な気がしたので、渋々近くへ行く。
すると、急に背中に手を回され抱き寄せられる。
「おまけにいい匂い」
「ちょ…ミケ分隊長みたいなことはやめてくださいよ」
「何?もしかしてミケにも嗅がれた?」
「いや…嗅がれてませんけど…」
自分の意識とは裏腹に、顔が熱くなっているのが分かった。
前々から、分隊長は俺に過度なスキンシップをしてくることがあった。
特に気にも留めなかった。ただの上司と部下だと思っていたし、何より同性だ。
おまけにうちの班にはモブリットとかいう可愛いやつもいるし、
なぜそんな中で、俺にこういうことをしてくるのかが分からない。
でも、分隊長のことを振り払うことが出来ないことも事実だ…
“嫌だ”とは思っていないから。
「可愛いね」
「…それ、うちの班のヤツ全員に言ってるでしょう」
「そりゃ、うちの班の子は君含め全員可愛いからさ」
こういうのを、罪な男とでも言うのだろうか。
そう考えながら、俺は重要なことを思い出した。
「ていうか、これさっさとやらないとモブリットに怒られますよ!!」
「あーっ、そうだった!モブリットはね、怒ると怖いからなー」
「ほんとですよ、昔は物理的に、よく噛みつかれてました」
「それは流石に嘘だよね?」
コメント
3件
アーベルを可愛がるハンジさんがまさか見れるなんて…‼️可愛いと可愛いの絡みで無事消滅しました。もう悔いはない。
「可愛い子」――もうタイトルからズルいよね…🥀 めっちゃ分かる、この“全員可愛いって言っちゃう分隊長”の無自覚すぎる罪な男感。 しかも訓練兵時代のモブリットが“末っ子感すごかった”って想像しただけで可愛すぎてしんどい…! あと「物理的に噛みつかれてました」ってエピソードも好き。 過去があったからこそ今の距離感がすごく沁みる… 同棲?っぽいノリなのに“ただの上司と部下”って言い聞かせてる主人公の心情、こっちまで息止まる。 この“触れられたいけど触れられたくない”みたいな葛藤、すごく青春してて尊い…🤍 あと一瞬で戻す資料の話、“モブリットに怒られる!”って現実に戻すギャップもいい。 やっぱりゴンザレスドス衛門さんの描くこの世界、すごく好きです。続きが気になる…!