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コメント
2件
ほんとに飴玉さんの作品だいすきです😻 ya裙はどうするのか気になりまくりで夜しか寝れませんね👈🏻
騙し救われて
朝の気だるい身体を、どぬちゃんに無理やり連れてこられたのは剣道場
「てやー!ゆあんくん最近訛ってんじゃないの!」
「訛ってるんじゃなくて、どぬちゃんの得意分野だからだろ!」
「はて、何のことやら」
とぼけんなこいつ!とか思う余裕もなく次々と木刀が俺へと向かって流れてくる。
どぬちゃんは元々剣士な為攻撃の一つ一つが正確なため避けるので精一杯。
くそ、こいつ自分の得意分野だからって…
俺だって拳銃とかなら得意なのに!!
とか色々考えながらしていると、のあさんがドアの隙間から顔をだした。
「二人ともー!ご飯だよ、木剣片付けて」
「ちぇー!のあさんこっからが良いとこなのにー…」
「みんな待ってるでしょ!」
「はぁーい…」
渋々と元の位置へと片付ける。
先程までやる気の満ちていた顔とは違い、しょぼくれた顔をしているどぬがいた。
「おせーぞ二人ともー」
「るなもう食べたいんやけどいい?たっつんさん」
「ステイやるな、ステイ」
「るな犬ちゃうし!」
「笑、ゆあんくんとどぬちゃんめっちゃ汗かいてんじゃん。稽古してたの?」
リビングに集まると俺たち以外のメンバーが既に集まっていて、じゃぱぱがお疲れ様と一言かけてくれた。
隣から嬉しそうな顔しちゃってー、とうりに茶化されたが無視して席につく。
「皆席ついた?」
「早く食べたい」
「だから待てって」
「じゃあせーの」
「「「「いただきます!」」」」
みんなゾロゾロと食べ始める、毎日12人分の食事を作っているシヴァさんとのあさんはほんと凄いものだなと思うことがしばしば。
このご飯を食べれるのもあと残り数回なんだな。
「……うま、これマヨネーズ少し入ってる?」
「ふっふーん、ご名答ゆあんくん!実はこの料理、ちょびーっとだけマヨネーズ入れてんだよね」
「その方がまろやかになるから入れてみたの」
「へー……」
今日はこんなことをしんだー!とか、これ買ったんだ!とか
そんな日常のあたたかな話がダイニングに広がる。
…
「ご馳走様でした!」
「あれ、ゆあんくんおかわりしなくてもいいの〜?」
「成長期やのに」
「うーん、今日はもうお腹いっぱいでさ」
「のあさんシヴァさん、ご飯美味しかった!」
「へへん、どうってもんだい」
「良かったー!」
お腹いっぱいな訳では無いけど、どうもこの平和な空間に俺は居てもいいのか。
俺が後2日でこの温かい日常を壊すんだとか、俺自身の手でとか考えるとどうもご飯が喉を通らなかった。
「後2日…ね」
俺って本当臆病になったなぁ。
廊下でふと立ち止まるとリビングからはまだご飯を食べているメンバー達の明るい声が聞こえたきた。
今日はどぬちゃんが俺を気遣って外に出してくれたものの、最近は殆ど「仕事」を言い訳に自室へ籠っていることが多かった。
ドアノブを握っている自分の手がやけに弱々しく見えて情けない。
元はこんな逃げる性格じゃないのに。
重いドアをしめると気分を紛らわすようにノルマの任務をこなしていった。
「今日からここがゆあんくんの家だよ」
「……ども」
「堅苦しくしないでよ」
「俺らもう家族なんだからさ笑」
そう言ってあいつに手を引っ張られたあの瞬間、元の居場所とは程遠いくらいに温かくて。
キラキラと眩しいその瞳がやけに目から離れなかった。
「夢、か」
ああ胸糞悪い、今日に限ってあの時の夢を見るなんて。
家、家族。
俺にはそんなもの必要ないと思ってた。
任務をこなす為だけに生きてる人間に、帰る場所なんて必要ないしそう教えられてきたはず。
それなのにいつから俺はここへ帰るのが当たり前になってたんだろう。
名前のつけられない苛立ちがどうしようもなく、布団を握りしめた。
仕事とか言ってたけど特にやる事はなくて、また寝てしまおうとか考えたけれど寝るに寝れないんだよな。
言葉に出来ない感情を誤魔化すように枕へ顔を沈めた。
いつでも殺す準備は出来てる、あいつの一人の時間や行動も。
でもどうしても最後の1歩が踏み出せなくて。
何度も殺そうとした、呼びかけたんだよ。
そしたらあいつはどうしたの?なんて呑気な声で振り返るもんだからさ。
まるで愛しい人から呼びかけられたみたいな目して。
警戒心なんて欠片もなくて、 俺が何を隠しているかなんて知らないくせに。
嬉しそうに目をほそませるから、その度手に力が入れれなくなった。
「ほんとバカだよ」
あぁ、大馬鹿だ、俺なんか信用しなきゃ良かったのに。
俺を信じてくれているじゃぱぱにいつも罪悪感がすごくて、なんで俺ここに居るんだろーとか。
そもそもこなけりゃこんな思いしなかったのにって思っちゃう。
それでもこんな大好きになれる人達と、この任務のお陰で出会えただなんてなんたる皮肉だろうか。