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なんか最近星がきれい。
実はと言うと星は六等星まであって、街灯のない山の中だとはっきり見えます!(雑学)
ということで星に関する物語をどうぞ〜!
アテンション
・ほのぼの
・だが死ネタ
・通報❌
・リクエスト募集中
スタート
kr視点
あいつのエメラルドのような瞳に俺は吸い込まれそうだった。
紫色で、でもどこか目の奥に青を隠していて。
それでいてたまに黄色が見えて、
美しくてしょうがない。
あいつはスマホを見ている。
sm「なぁ、きりやん。」
「今日、流星群だってよ。ちょうど新月だし、六等星も見えるかもな。」
kr「マジ!?」
「あの場所で見に行こうぜ!」
俺たちは放課後の教室で見たい星座を決めて、帰路へ着く。
そして夜遅くの時間に、白尾公園で待ち合わせをして、いつもの場所へ向かった。
9月中旬の夜は少し肌寒くて、手を繋いで歩いて行った。
着いたのは廃ビルの屋上。
少し山の中にあって、周りにはじゃまな光は無い。
そこで俺たちは星の図鑑や、持ってきたお菓子、ブランケットなどを共有してのんびり現実から逃げるのだ。
少し冷たいあいつの手のひらは俺の手をブランケットの中で握る。
俺も少し握り返してやった。
sm「あ!流れ星!」
kr「お、本当だ」
各々、願いを込めて目を瞑る。
俺の願いは
「いつか 。」
sm視点
きりやんが倒れた。
あの後いきなりガクンと倒れたのだ。
トパーズのような瞳を最後に潤ませて。
sm「きりやん…」
kr「スマイル…、ごめんな?」
「言えてなくて。」
「俺の、持病を…」
医者からは
『いつ亡くなってもおかしくない状況』
らしい。
草が踏み潰されるようにきりやんの命が踏み潰されてたまるか。
sm「ううん、きりやんは何も悪くないよ…」
kr「スマイル…、」
「しっかり聞いて…、?」
「俺は…スマイルのことが好き……だ…よ。」
「もちろん…恋…愛的に……な…」
きりやんの声が途切れ途切れになっていく。
sm「やめてよ…!逝かないで!」
「俺も好きだよ…、きりやんの事が好きなのッ!」
kr「俺ら…両…思い…だったんだ…、」
「最期に…彼氏っ…ぽいこと…出来たか…な」
「スマイ…ル…俺を……抱きしめてくれ……。」
「また…次の流星群…の時……、」
「走って……お前の…所に………行って…や……る…」
「だが……ら………待って……て…………」
段々冷たくなっていくきりやんの身体。
sm「きりやん…!きりやんッ!」
「辞めてくれ!逝かないでくれ!」
「俺を…置いて逝かないで…!」
その願いすら虚しく。
壊れて消えた。
流星群の日。
俺はきりやんの形見のメガネを付けて走る。
あの廃ビルへ。
いつものようにお菓子とブランケットと図鑑と飲み物を持ち寄った。
いつも入っていたブランケットは、右側が寂しくて、横を走る空気すら儚い。
メソっと泣きながら空を見上げると
キラッ…
流れ星が流れた。
そして右側をいるはずのない彼の匂いが通過する。
右を見るとブランケットが盛り上がって、幽体のようにみえるきりやんがいて。
でも目を擦ると彼は消えていた。
だが、お菓子の袋は空いていて、図鑑のページも空いていた。
「本当に…来たんだな…」
辺り一面に向日葵が咲いている。
ざっと数えて999本。
よくこんなに数えられたな…と自分でも感心した。
本当…
「アイツらしいな…」
はい!
どうだったかな!
ちなみに999本の向日葵の花言葉は
「何度生まれ変わっても君を愛している」
でした!
おわり!