軍パロです
zmemに心当たりのない方はお引き取りください
それでは
ほんへ
W軍の基地内にて、来週末に実行するH軍への出征に向けた訓練が行われていた。
1ミリたりとも気を抜くことができない殺伐とした空気の中で目立つ人物が2人、幹部であるゾムとシャオロンだった。まるで映画のような激しい攻防を繰り返している。
「ゾム、そう言えばさエーミールの戦ってるところって見たことなくね?」
スコップを振りがさす
「急になんや、シャオロン」
その重たい一撃をナイフで流す
「いやーなんかさ、エーミールがウチに入ってから結構経ったけど、あいつずっと司令してるよなって思って」
言われてみればそうだ。エミさんは一度も前線に出たことがない。銃を撃つ姿すら見たことがない。僕がイタズラを仕掛けても反撃することすらなかった。
「あー確かにな。エミさん、戦えるんかな」
………。エーミールは叡智の化身だ。膨大な知識を存分に使い司令を行う。司令官が似合っていることはもってのほか。けれども指示をするときに覗かせるあの鋭い眼孔は戦えない人間のモノとは思えない。しかしながらあのエーミールが戦えるとも思えない。
では、あれは、同族ではないのだろうか。
みんなが知らない秘密。誰も知らないエーミールの秘密。エミさんの隠しているものを暴いてみたい。エミさんの全部を知りたい。
そんなゾムの独占欲とも言える探究心が奥底から湧き出ている。
なあ、エミさん、今アンタが隠しているそれを暴いた時、どんなカオをするのか、どんな気持ちになるのか。全部ぜーんぶ知りたいんや。
「フヘ、ハ、wアハハハハハハwwwwww」
「?急にどうした、怖いぞお前」
「いやあ?オモロイことになったなあってw」
訓練所に響くゾムの愉快な笑い声。訝しむ部下たち。怪訝な目でゾムを見るシャオロン。今、この空間はゾムの笑い声で支配されていた。
俺はお前の秘密を暴いてやる
待ってろよ、エーミール。
コメント
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え,神作すぎません? めっちゃ好きです! zmさんの悪戯心てきなのいいですね✨ 続き楽しみにしてます!