テラーノベル
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遠のいていく意識の中、最後に感じたのは身体を優しく拭われる感覚と、ふわりと掛けられたブランケットの温かさだった。
そして、左右から聞こえる、愛おしさに満ちた囁き声。
快斗「…お疲れ様、新一。ちょっとやりすぎちゃったかな」
平次「アホ、こいつが煽るからや。けど…最高にかわいかったな」
額に落とされる、優しいキス。
それが誰のものだったのか、もはや新一には判別がつかなかった。
ただ、心地よい疲労感と、満たされた感覚だけが身体を包み込み、深い眠りへと誘っていく。
次に新一が目を覚ました時、窓の外はすっかり明るくなっていた。
差し込む光が眩しくて、思わず目を細める。
新一(…朝…?)
ぼんやりとした頭で状況を整理しようとして、すぐに身体の異変に気づいた。
まず、全身を包む気怠い倦怠感。特に腰回りは鉛のように重く、動かすのも億劫だ。
そして、自分が裸であること、さらにベッドではない、理科準備室の長机の上に横たわっていること。
昨夜の出来事が、フラッシュバックのように脳裏に蘇る。
新一(まさか…夢じゃ、なかったのか…)
二人に弱みを握られ、無理やり…。
思い出しただけで、顔から火が出そうになる。穴があったら入りたい、とはまさにこのことだ。
新一「…っ」
慌てて身を起こそうとするが、腰に激痛が走り、うめき声が漏れる。
平次「お、起きたか、工藤」
快斗「おはよう、新一♡ よく眠れた?」
声がした方を見ると、パイプ椅子に座った平次と快斗が、心配そうな、それでいて満足げな顔でこちらを見ていた。
二人とも、きちんと制服を着こなしている。
自分だけが無防備な姿を晒している事実に、新一は羞恥で死にそうになった。
新一「おま、えら…!」
平次「なんや、寝起きから元気ええな。ほれ、水でも飲んどけ」
平次がペットボトルの水を差し出してくる。喉はカラカラだったが、素直に受け取るのは癪だった。
新一が睨みつけていると、快斗がくすくすと笑いながら近づいてきた。
快斗「そんなに警戒すんなって!もう何もしねーよ♡」
新一「当たり前だ…!」
快斗「でも、昨日の新一、最高にかわいかったなぁ。特に、オレたちの名前呼びながら『めちゃくちゃにして』って言ったところ♡」
新一「〜〜〜〜〜ッッ!!!///」
快斗に核心を突かれ、新一は言葉を失う。記憶が曖昧な部分もあるが、確かにそんなことを口走った気がする。
平次「動画のことやけどな」
新一「…!」
びくりと肩を揺らす新一に、平次はニヤリと笑って自分のスマホを見せた。
平次「お前があんだけええ声で鳴いてくれたからな。約束通り、こっちは消しといたるわ」
平次はそう言うと、新一の目の前で例の配信動画のデータを削除してみせた。
新一「…ほんと、だな?」
平次「ああ。せやけど…」
平次は言葉を切ると、いたずらっぽく笑う。
平次「代わりに、こっちの動画が増えてもうたけどな」
平次が再生したのは、昨夜この理科準備室で撮影された、自分たちが行為に及んでいる映像だった。
そこには、二人に蹂躙され、快感に溺れる自分の姿が、鮮明に記録されていた。
新一「なっ…!てめぇ…!!話が違うじゃねぇか!!!」
快斗「違うよ、新一。オレたちは『配信動画を消す』って約束しただけだもん♡ こっちの動画をどうするかは、また別のお話」
新一「きたねぇぞ!」
平次「なんや、不満か? ほんなら、これも学校中にばら撒いたろか? こっちの方が、よっぽどインパクトあるで?」
それは、最初の脅しよりも、遥かに強力な『弱み』だった。
新一は絶望に顔を歪ませ、わなわなと震える。
快斗「大丈夫だよ、新一。オレたちは別に、お前を困らせたいわけじゃないんだ」
快斗は優しく新一の髪を撫でながら、慈しむような瞳で彼を見つめる。
快斗「ただ、オレたちがどれだけ新一のことを好きか、わかってほしかっただけ。そして…お前も、オレたちのこと、嫌いじゃないでしょ?」
平次「そういうこっちゃ。せやから、これからも俺らの言うこと、聞いてもらうで」
それは、脅しであり、愛の告白でもあった。
もう、この二人から逃れることはできない。
新一はそれを悟り、観念したように深くため息をついた。
新一「…好きにしろよ」
その答えは、降伏宣言。
そして、これから始まる三人だけの秘密の関係の、始まりの合図だった。
やった!初めて完結したぞ!!☝︎
新一,コナン受けのリクエスト待ってるよ♪
(それ以外は受け付けないよーღ)
どんなストーリーがいいかも言ってねんᥫᩣ ̖́
コメントいいねよろしく!!✐
またね●¿●/
コメント
4件
最後まで神すぎてました、しまさんの作品だけは一生見たいです、
完結お疲れ様でした !!! 👏 最後まで最高でした ッ !! 💗