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ri 視点
人間には寿命がある
でも、俺ら日本のヒーロー、MECHATU-Aにはそこまで関係ない言葉だった。
なぜなら同期に、+∞とか、何百歳、何億歳とか、歳を取らなかったりとか
そもそも俺に関しては人間じゃないし。
でもマナは違う
マナは歳をとる
それが普通なのだけれど
でも寿命で心配するのにはまだ早い
マナはもっともっと、もっと先を生きる
そう思っていた
MECHATU-Aが結成されてから6年がたち、マナは誕生日を迎えた
27歳だっけ?
現実味のある歳を迎えているのを見るのが珍しいのは異常なんだろうな
おめでとう、マナ。
誕生日会を終えて解散した少しあと、ビービー と音が鳴る
この音は稀に聞く、本部が緊急事態を知らせている音
せっかくのマナの誕生日なのに、どうしたんだろう。
《緊急事態、緊急事態、》
《オリエンス所属、緋八マナに異常あり、》
《何者かに轢かれた模様》
《至急、ーーー病院に向かうように、》
ビービー、
は?
なんて言った?
マナが、轢かれた,,,?
車に跳ねられた?
なんで?
解散してすぐあとの事だったから場所が近く、すぐに病院に駆け込んだ
皆もう来ていて、あとは運ばれてくるマナを待つだけみたいだ
皆困惑したり、泣きそうだったり、心配していたり、受け入れられなかったり、
俺だってそうだ
なんで急に,,,
俺らはマナの命に別状がないことを祈るしか無かった
お願いだから、生きててね、マナ
マナが運ばれてきて、病院は静かながらもドタバタしていた
名前を呼ばれると、ひとつの部屋に案内される
さすがに七人いっきに入るのは狭いから、オリエンスが先に入ってもらうことになった
今すぐマナの安否を確認したいが、しょうがないだろう
数十分経つと、3人が出てきた
3人の顔は警告がなった時よりもズンと暗くなっていた
宇佐美は受け入れられてなかった。心底悔しそうな顔をしていた。
イッテツは涙で溢れていた。目をこすって、なんでと呟いた。
ウェンは受け入れて、目をつぶりながら泣いていた。
あいつらの様子からなんとなく察しがつく。
でも、受け入れられない
本当に、マナはもう目を覚まさないの?
恐る恐る扉を開け、俺が先頭になって4人で入った
俺は目が見開いた
だって、マナはベッドに座って、いつもとは少し違う、落ち着いた笑顔を見せているんだもの。
なんだ。生きてるじゃん。
安心して、涙がこぼれおちそうになる
kgt 「っなんや、生きとるやんけっ」
『んふふ、心配かけてもうたな。』
rb 「ほんとですよ」
『,,,ライ、るべ、ロウ、カゲツ、』
ri 「,,どうしたの?」
『,,,あんな、話さないといけないことがあってん。』
ri 「,,,うん」
『俺な,,,もうすぐ死ぬらしいわ』
ru 「は?」
rb 「,,,え?」
突然言われた言葉に、疑問どころじゃなかった
理解できなかった
もうすぐ、死ぬ?マナが?は?どうして、?
『驚くよな、ごめん。』
kgt 「は?嘘だよな?」
『,,,ごめん』
ru 「っ!」
声が出ない
いっぱい、聞きたいことがあるのに、涙が溢れて、苦しい
『,,,ライ?大丈夫か?』
ri 「っうん、ごめん」
ri 「,,,っ」
ri 「,,,ねぇ、もうすぐって、いつなの?」
『それが分からんのよな』
『心臓が止まり次第らしい』
『やからー、明日、明後日とか?』
ri 「っ!,,,そっ、か。」
『散々な誕生日ですわー笑、』
なんて、嘘らしい笑顔を見せる
今にも彼は泣きそうなのに、
ru 「っ!」
rb 「マナ、泣いていいんですよ。」
『,,,っ』
『っ俺、おれな、?』
『もっと、もっとお前らと生きたかってんっ!』
『6、年間もっ、8人、誰も欠けずにずぅっと歩いてきたんやで、?』
『なんに、こんなんで、人生終わるなんて、やや、』
『っせめて、せめて、誰かを守って死にたかったわ、笑』
ru 「っ!」
ri 「,,,バカ!」
『っえ?』
ri 「っもう、もうとっくにっ、“最高”、超えてるよ、」
『っ!!』
【すみません、もうそろそろ緋八さんの睡眠時間となっております、】
『,,,またな!お前ら、』
『気ぃつけて帰りや!』
ri 「っマナ!」
『,,,なんや、』
ri 「、っありがとう」
rb 「、ありがとうご、ざいました」
ru 「,,,っまたな、」
kgt 「っ!,,,じゃーね、」
『,,,!おう、!あんまり急ぐなよ!待ってるから、!』
ri 「っうん!!」