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ミヒャエル・カイザーは激怒した
必ず、あの魔性的ピエロを除かなければと決意した。
「おい、ピエロ」
ミヒャエル・カイザーには恋が分からぬ。
普段は人を侮辱し人を人として見ない普通な人間とはかけ離れた生活をしていた(サッカー関連)
けれども愛、恋には人一倍敏感であった。
「は?」
「今、俺に何をした」
「な、何って…きす?」
「なぜキスをする必要があった」
「ぇ、いやそんなに嫌だとは思わなくて…」
質問に答えない潔に苛立ちを募らせる
「早く言え」
「…機嫌、治るかと思って」
それを聞いて、またもやミヒャエル・カイザーは激怒した。
こんなに鼓動が激しく動く現象を体験したことなどなく頭の中がふわふわで何も考えられない
なにかの薬物を入れられたに違いないと
だが不思議と嫌悪感がないのが腹立たしく感じた
「クソふざけるな、こんなことしてタダで済むと思っているのか。」
ミヒャエル・カイザーには愛が分からぬ
それ故にこの感情この行動の理解に追いつかない
「…」
怒っているのに潔世一はまぁ、馬鹿な行動を…取ってしまった
「(これは、龍聖に効き目抜群の方法…大丈夫、こんな派手派手なやつなら龍聖と同じはずだ!)」
まぁ馬鹿な子である
馬鹿は可愛いと言うが馬鹿すぎると話にならない
「…そんなに怒んないでよ、俺お前のためにやったのに…」
「カッッッ!!!」
「何それ威嚇?」
これには周りの奴らもお手上げ状態だ
「バカや」
「アホすぎる…」
「あんなバカ見たことない」
「脳みそないのか?」
「俺、潔心配心配」
さすがにドイツ側も言ってしまう
「…(何をやっているんだ)」
ノエル・ノアも声を出すのに躊躇するくらいには周りの雰囲気が馬鹿らしかった…のである
それが昨日の話
「…」
昨日マスターから説明と練習を初めて、今日の朝から本番なのだがカイザーがこちらをずっと睨み続けているのだ
やっぱり昨日の効果なかったな、なんて1人思っているぐらいには現実逃避していた
「なぁ潔くん」
「ん?」
「あれ、どないすんの?」
「ぇ…あ、あー…試合を重ねるうちに仲良くなれるんじゃね?」
「ほんまかなぁ、…逆効果やと思うけど」
「え?なんで?」
「…バカも大変やな」
「はぁ?!」
さすがに酷すぎやしないだろうか
俺だって人間なんだぞ!
「はっ、世一ぃ…お前のクソ得意な色仕掛けはどうした?」
「っこの!」
すんでのところで止まったが腹立つほど整ってる顔がなきゃお前の美貌はおさらばするところだったからな
とは言ってもさすがと言うべきか
レベルが違いすぎる
連携も何も言わなくても出来上がる
それにカイザーの判断力、瞬発力が半端じゃない
それ以上もものすごいのだが瞬発力が段違いすぎる
どう鍛えたらあんなになるんだ
「世一ぃ、昨日の威力はどうした?それとも俺の凄さに肝を銘じたか?」
「っなわけ、それよりも俺が色仕掛けが得意だって?お前の方がよっぽど得意そうだけどな」
「ふーん?そんなに俺の美貌がお好きなのねぇ世一くんは」
「…あ?」
「ん?」
「俺のキスで童帝みたいに固まっちゃったカイザーくんは初めてを大事にしていた女々しいオンナのコのようで可愛らしかったのにな」
「その気色悪い口はいつまで動くつもりだ?クソ弱弱な世一くんには脚という部位を動かくことを勧めるよ、まぁヘナチョコボールを渡されても困るんだが」
「誰がお前なんかに渡すか!」
渡すことが前提で話やがって
「ほーら、右足がお留守でちゅよー」
ボンッ
「っあ!」
強くなりたい
強くなるために俺はこいつを食わなきゃ行けない
そのためにはこいつを知ることが大事
こいつの強さは認める
けど待ってろよカイザー
お前の膝をつかせるのはこの俺だ
遅くなってすみません…
中間考査があったもので…