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『分かってるよ、ヨル。』
「じゃあヨル、そろそろ僕あの4人のところいかなきゃだからバイバイ〜」
ナルキはおちゃらけたように言っていたが少しだけ悲しそうな顔だった。
「あ、あぁ。またな。」
ヨルがそう言った瞬間ナルキの顔が少し明るくなっていた。
「うん、またね。」
「はいはーい皆さ〜ん、さっきぶり〜」
「げ、くそやろう…」
そやが誰よりも嫌そうな顔をして言った。
「くそやろうだなんて、酷い〜僕泣いちゃうよ??」
「泣いとけ……」
「あはは!本当にナルキさんとそやって仲悪いよね〜!見てて面白い〜」
いつり兄が悪気無さそうにニッコリ笑いながら言っていた。
「でしょ〜!!あ、話逸れちゃった…君たち4人は試験合格〜ってことでおめでとう〜」
ナルキがニッコリと笑いながら拍手して言った。
「わぁ〜!!やったぁ〜!!ラッキー!!」
いつりがそう言いながらりれんに抱きついた。
「…いつり兄……重いです…早く離れてください…」
「そーだぞ、いつり早く離れろよ…りれんが汚れちまうだろうが…」
「えぇ〜そやひど〜い俺が汚れてるだなんて〜、そんなわけ無いじゃん、ねぇ〜りれん〜」
そういいりれんを抱きしめる力を強めた。
「ぐぇ…苦しい…死ぬ…」
りれんが今にも死にそうな表情で言った。
「いつり、そろそろりれんのこと離してあげよ?ね?」
れいがいつりの顔を覗き込みながら言った。
「はーい…仕方ないなぁ〜まぁ、れいが言うならいいよ〜」
「おい4人〜僕を無視しないで〜??」
「あ、ナルキさんのこと忘れてた!!」
いつりが悪気もなくそう言った。
「はぁ〜全く…手の掛かりそうな新人たちだなぁ…ま、いっか…」
「まぁここに入るってことだから、君たち4人のお部屋を用意しました〜」
「それってりれんとおんなじ部屋??」
そやが誰よりも早く質問した。
「うん、4人一緒だよ〜」
「しゃっ、…」
「どうして僕のなまえを?」
「別にどうでもないよ。りれんが気にすることじゃないから。」
そやが爽やかそうな笑顔でりれんに言った。
「はいはい、無駄話はやめてね〜今からお部屋に案内するんだから〜ほら、4人〜ついてこい〜」
ナルキはそういい歩き出した。
「お部屋楽しみだね〜れい。」
「うん、そうだね…お部屋が一体なんの材料が使われてるのかどんな形状なのか気になる…!」
「あはは〜やっぱり、れいはそのことばっか考えてるよね〜変わんな〜い。」
まぁ、そんなところが好きなんだけどね…
「なぁりれん腹減った。」
「え、そんなの僕に言われても困るんですけど…」
いつりとれいの後ろでりれんとそやが話していた。
「はい、4人〜ついたよ〜、さ、さっさと入って〜そんで早く風呂入って寝ろ〜」
「おぉ〜広〜い!!」
「いつり、あんまはしゃがないの。」
れい兄がいつり兄を注意する。いつも通りの光景だ。
だが…なんなんだこれは…お高そうな机。触り心地良さそうな枕。それとなんかいい匂いのするシーツ…
「全部高級そうなものですね…どこから金出てるんですか??」
「それはね〜シエルを支援してくれる人達からのお金とか〜あとは、依頼とかも入るからその依頼をしてくれた人達からもらった金とかだね〜」
ナルキがりれんの話を聞いていたのか、答えてくれた。
「ねぇ〜!!りれん!!このベットめっちゃふかふか!!」
いつり兄がめっちゃ目をキラキラさせながら布団にダイブしていた。
「そうですか、それは良かったですね。」
「んじゃ、僕は自分の部屋に行くから〜なんかあったら、隣の部屋の人に頼って〜隣の人も僕と同期だから〜」
そういい、速攻でどっかに行った。
「ねぇねぇ〜皆どこで寝る〜??」
いつり兄が言ってきた。
「俺はりれんの隣ならどこでも」
「言うと思った〜りれんは〜?」
「僕も別にどこでもいいです。」
「だよねぇ〜じゃあ、俺一番ドアに近い所が良い〜」
「えっと、じゃあ僕はいつりの隣がいいな…」
「んじゃあ、りれんは一番端な、俺がその隣。」
「よし〜決まりね〜、じゃあ俺先に風呂入ってくる〜」
「お〜いってら〜」
風呂に入りに外を出て少し歩いていたら、少し懐かしい香りがする部屋を見つけた。
「…この部屋……もしかして…」
もしかしたら、ここに…俺の大事な人がいるかも知れない…
俺はそう思いそこのドアノブに手をかけた。
「何している。」
「…」
誰だ…?
振り返るとそこには、白くきれいな髪に赤い瞳をした俺と同じくらいの身長の男が立っていた。
「…もう一度言う。お前、何をしている?」
「…別に、この部屋に入ろうとしてるだけだよ??」
「その部屋はあいにく入室禁止だ。」
「へぇ〜そうなんだ、初めて知った…ねぇ、あんた誰??」
「…俺か、俺は神下ヨル。お前ら4人の教育係のようなものだ。」
これにて第5話終わりです。
読んでくださり、ありがとうございます。
書いてる途中で気がついたんですか、りれんくん達の設定や見た目についてあまり描いていなかったことに気づきまして…
興味なかったら読まなくてもいいんですが、りれんくん達の見た目についてだけお話したいと思います。
立華りれん 13歳
身長152cm 体重49kg
茶色の髪に青色の目。基本真顔。ジト目。
立華いつり 17歳
身長182cm 体重79kg
金髪に紫色の目。いつも笑顔。4人の中で一番顔がいい。
立華れい 17歳
身長169cm 体重57kg
黒髪に赤い目。おどおどしてる。ツリ目。
奈々雪そや 17歳
身長176cm 体重63kg
茶色の髪に紫色の目。目の下にクマがある。りれんに異常なまでの執着がある。(りれんはこれっぽっちも気づいていない。)
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