-はあ、はあっ
全速力で暗い道を走る一人の影。
何から逃げているのか、化け物か、その他か、どちらとも言えるだろう。
彼は今、獣と化した友人から逃げているのだ。
この道が何処なのかも、どう伸びてどう曲がっている道なのかも分からない。道の角に度々腕をぶつけている所為か、腕の包帯は血で滲んでいる。
「来るなっ…来るな、!」
何処まで行ったか。
急に目の前が行き止まりになった。
行ったこともない道を、更に暗い中全速力で走っていたら迷うのは当たり前だ。
さっき見えた小道まで戻って曲がろうかと思い後ろを向こうとした瞬間、
ぱさり。
何かに身体を包まれる。
形的にコートか何かだろうが、何故いきなりそんな物が後ろから?
まさか、と思った時にはもう遅い。後ろの「誰か」に両腕を掴まれていた。
「こんな時間にどうした?日帝。」
「あ、…」
「寒いだろ。ほら、帰ろうか。」
(うそだろ、さっきまで足音も何もなかったのに…)
何か言う間もなく抱き上げられた。腕のじんじんした痛みと、体力を使った為の眠気で、抵抗しようにもできない。目の前が暗くなる。
次に目を覚ましたのは、見慣れた天井の下だった。
「あれ、なんで…」
「おはよう日帝。身体は大丈夫か?」
急に話しかけられ、肩がびくりと跳ねる。
「?!な、ち?」
「ん。寒かったろ?こっちに来い、暖めてやる」
警戒しながら少し近付くと、ぎゅ、と優しく抱きしめられる。
でも日帝は知っているのだ。これは合図。これをされた時は決まってぐちゃぐちゃにされる。
今日はイタリアも帰ってこない日、この絶好のチャンスをナチスが逃す訳ない。
「全く、脱走するとは悪い子だな?」
「っ…!」
「“お仕置き”だ」
「待っ、お仕置きって…」
ナチスはにやりと笑い、怯える日帝の顎を人差し指でくい、と上げる。
「いつもより酷くなるかもな?」
強く壁に押し付けられ、背中を壁に任せて突き飛ばされたかのような体制でベッドの上に座り込む。腰が抜けて立てなくなった所で顔をぐっと近付けられ、そのまま唇を重ねられる。
「はっ…」
「ぁう、ん、、」
キスをしたまま日帝の服に手を掛け、ボタンを一つずつ外していく。全て取れると服がはだけ、薄灰色のシャツと、そこから見える鎖骨に散らばった花弁のような痕が顔を出す。
ナチスは唇を離すと、痕の一つ一つにキスをしていく。時々、空いている所を噛んで、新たな証が増えていった。
「何時もの煩い口はどうした、日帝?」
「だま、れ…」
「さてと、下はどうだか…」
履いていたものを全て取り払われると、ナチスは日帝のモノを握る。ぐちゅ、と水音を立てながら弄られ、腰が跳ねて嬌声が漏れる。
「ひっ…あぅ…」
「ここか?」
ぎゅ、と強めに握られ、あまりの快感に声にならない声が出る。
「〜〜っ!」
せめて顔を見られないように俯くが、ナチスはその顔を強引に上げてキスをする。そして日帝のモノから手を離した。
「イくのは俺が挿れてから…な」
「っひ、…」
孔に指が入ってくる。それはどんどん奥に行き、前立腺辺りで止まった。内側をすりすりと指で擦られ、日帝の肩はびくっと跳ねる。
「うん、十分だな。もう挿れるぞ」
ナチスは日帝の孔に自身を当てる。そのままそれを進めると、ぐぷりと音を立てて亀頭が飲み込まれる。そのままゆっくりと腰を進めていき、全て収まった所でナチスは日帝に言った。
「ここからは二択だ。このまま朝までやるか、今抜いてもうやめるか。お前が選んでいいぞ?」
「えっ」
さっきまであんなに嫌がっていたのに、急ちこんな問いをかけられて表情が固まる。
勿論ナチスが待っている答えは一つ。それを日帝から言って欲しいのだ。
「ほら、どうしたい?」
「…!」
「して、ほしい…」
その一言に、ナチスはにやりと笑って頷く。
「途中で泣いても止めないからな。」
「ん、ぅ、、」
中のモノがゆっくりと動き始める。孔の中を確認するように、隅から隅まで擦り上げていく。
日帝の声が漏れると共に、次第にそれは激しくなっていく。素肌のぶつかる音が部屋に響き渡り、日帝は我慢できなくなった。
「なちっ、ぁ、いきそう…」
「そうか。なら顔を上げてくれないか?」
ナチスの手で優しく顔を上げられる。蕩けた表情を隠すため抵抗しようとしたが、ズンっと奥に突っ込まれそのままイッてしまった。
「ひぁ、ぁ、ん…」
「はっ…絶景だな」
「うるさ、ん、あぅ…」
びくびくと肩を反応させる日帝を見て、愛らしいと言わんばかりにナチスが言う。
日帝は声を極力抑えるため手の甲で口を抑えるが、ごり、と奥の方を擦られ、強い刺激で声が我慢できなかった。
頬を赤く染めながら強い快感に耐えようとする日帝を見て、ナチスの身体の芯はぞくぞくと疼く。
奥の方をこつこつと突いてやると、ぎゅっと中が締まり声が出る。
今度は前立腺を激しく擦ってやると、嬌声と共に白濁が漏れる。
「ひっ、?!んあ、ぅ、あっ」
段々とナチスも我慢ならなくなり、動きが激しくなっていく。
「なちっ、なんで、急に…っ?!」
「っはぁ、ごめんな。俺も我慢できない」
急な快感にがくがくと足を震わせる日帝に口付けを落としながら、自分も段々と果てに近付いていく。
「全部飲んでくれよ、?」
「ぁん、んっ…!」
中に欲が注ぎ込まれる熱い感覚に、日帝はふるりと震える。いつの間にか果てていた自身の欲を指で拭われ、そのまま舐めとられる。
「さてと、二回目だな。しっかり朝まで付き合って貰うからな?」
「うっ…」
耳元で囁かれる。期待と恐怖の入り交じった声が喉からあふれた。
コメント
6件
にーてゃんが書いたR見れたからもう死んでもいいかもしれない てぇてぇね
尊いってぇえええ!!! 朝からこれやめてよ!!←今起きた
うわぁぁぁまって好きすぎるやっぱりこの𝖼𝗉が尊いんですよね本当最高