テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
2件
うわぁ!!良かった…!!描きすぎず余白が多いの最高!! この大森さんめっちゃメロい

いとさんのお話のラストへの持っていき方が好きすぎて滅ってます。
悲しくも時間は過ぎるもので、 インタビュー当日。
俺は、珍しく”キチン”とした格好でインタビュー場所に向かう。
場所は会議室。
緊張の面持ちでノックを3回。
どうぞ。という声を受けて扉を開けると
「今日はよろしくお願いいたします」
と3人が挨拶をした。
「こちらこそよろしくお願いいたします」
一礼して席に座る。
ずっとにこにこしている藤澤涼架、
「なんかこういうの久しぶりだね」
なんて口にする若井滉斗。
そして
「いやぁ〜僕のワガママなのに聴いてくださってありがとうございます」
人当たりのよい笑顔で笑いかけてくる大森元貴。
「あの、指名をしてくださったって聞いたんですが…」
恐る恐るそう切り出すと、「そう!」と手を打った。
「あのコーナー好きでして。でも突然終わってしまったから悲しかったんです……!」
「確かに、元貴あの時「好きなコーナーが終わったあああぁぁぁ!」って嘆いてたもんな」
「元貴ったら記事のスクラップまで作ってたんですよ〜」
「今でもとってあります(照)」
思わず顔が赤くなる。
勝手に色々考え怯えていたが、この様子だと本当にただ俺のコーナーが好きだっただけの様だ。
少し肩の力が抜ける。
「き、恐縮です…」
「毎週面白くて楽しませてもらいました。
ありがとうございます。」
「いえいえこちらこそです。
まさかあのコーナーを楽しんでくださって
いる方がいたなんて…」
「面白かったですよ。
文章もだけど、写真も掲載されてたでしょ?
あれはご自身で撮られてたんですよね?」
「あ、はい…カメラマンをお願いするお金も無いようなコーナーでしたから、全部1人でやってました」
「僕ね、あの写真が好きなんですよ 」
その言葉を聞いた瞬間、背筋が凍る。
ーー写真ーー
俺があの日撮った写真。
バレているのか?
それとも偶然か?
わからない。この男がわからない。
どっちだ。
俺が内心焦っていながらも、目の前の大森はにこやかに話し続ける。
「今日、あなたに会えて本当に良かった。」
「いつかあなたに、僕の*好きなもの*を撮ってもらいたかったんです」
チロリと赤い舌が見える。
あの日を思い出すような瞳。
加虐的、なのにひどく惹かれる色気。
俺は思い知る。
あぁ、俺は遊ばれてただけだったのだ。
こんな遊び、常人のすることじゃない。
彼だからすること。
到底理解することのできない彼だからこそすること。
「ねぇ、キレイに撮ってくれてますよね?」
END