第3話 視線
初めての戦闘の後、僕らは街へと出かけた。正直、街には行きたくなかったが、じいちゃんが珍しくるんるんで行こうと言ったのでついてきてしまった。街に踏み入れた途端に僕に向けての軽蔑の眼差しが刺さった。理由は僕が黒髪なことと、いかにも貧困村から来た服装だからだろう。やっぱり来なければよかった。と後悔した。それはじいちゃんも同じようだった。
「すまない。何も考えずに言ってしまった。もう帰ろう。」
「…いや、まだここにいるよ。食料もそろそろ尽きるし。」
「しかし。」
「ここで帰ったらなんだか負けた気がするんだ。」
「…わかった。」
「なら、堂々と歩け。お前は何も悪いことをしていない。」
そうだ。僕は何も悪いことをしていない。なんなら魔物だって倒したんだ。なんだか周りの視線なんて気になんなくなっちゃった。段々と元気を取り戻した僕を見て、じいちゃんも微笑んでいた。
「その意気だ。さぁご飯を食べよう。」
「うん!」
短くなってしまいました。ごめんなさい💦
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