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陣柴 ( 陣内×柴原 ) 短編集 続きです !!
「」陣内
『』柴原
途中で葛城さんが出てきます
今回はセンシティブが多いです .濁点 , 下ネタ , 卑猥な音 , ♡などがありますご注意ください
それでもいいなら どうぞ
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蛍光灯がじじと小さな音を立てた.誰もいない特捜課の一室で二人の影が重なりかけている.窓の外では夕陽がビルの谷間に沈みかけていた
「…善処する」
『それ絶対守らないやつじゃないっすか…』
言い終わる前に視界が反転した
『わっ』
背中にデスクの縁が当たる.押し倒されたというより誘導された.見上げた先にある陣内の顔が近い , この人近くで見るとこんなに顔整ってるんだな , ほくろもいくつかある , こんなに顔いいからモテないわけが無いのに … って何考えてるんだ俺
『じ , んない…さん』
「ここまでしてもお前は逃げないんだな?俺を拒否する気ないじゃん 」
唇がゆっくりと近づいてくる.逃げるなら今だぞとでも言うようにわざとゆっくりと
『拒否なんか…しないっすよ』
「…そ」
その一言だけ言い唇を重ねる.啄むように何度か触れ合わせた後舌がゆっくりと侵入させる
『んッ…』
無意識に陣内のシャツの裾を掴んだ.離れないでくれと言わんばかりに
『ぁ…ふ…ッ』
それでも自分から舌を絡めた.ぎこちなく不器用に.経験がないわけじゃない亜香里とは何度もした , なのに今の方がずっと心臓がうるさいのはどういう理屈だ?相手が陣内さんだから?
「(うわ可愛い)」
ようやく唇が離れた.糸が一瞬だけ2人の舌に繋がって切れた
『は…ッぁ…』
酸欠の金魚みたいに口を開閉する.目の焦点が合っていない.頬から耳から首筋まで全部赤かった
『ちょ…陣内 , さん…うま…』
「ん?」
『いや今のなし!! なしで!!』
耳まで赤くしたまま上目遣いで陣内を見た。見るつもりはなかったのに無意識に目が勝手に追ってしまう
『…あの , もう一回 , とか言ったら…怒ります?』
「…なんだそりゃ , 怒るわけないでしょ」
今度は自分から手を伸ばした.陣内の首の後ろに腕を回して引き寄せる.二度目のキスは一度目よりずっと深かった.遠慮が剥がれ落ちていた
『ん…ふ , ぁ…』
「…かわい」
『…ッ!』
『…ずるいっすよ , あんた普段全然そういう事言わない癖に』
「ふ , 確かにそう.だけど密かに思ってるよ?」
『密かにって…それが1番タチ悪いんすよ』
『…俺の事 , いつから』
俺は何を聞いている?好きだったんですか?そう思ってたんですか?聞いてから後悔した.どう捉えるんだこの人は
「…さてね」
『ずっる…そこで「さてね」って…』
顔を上げて睨んだつもりだったが潤んだ目で赤くなった顔では威嚇の効果はゼロだった
その時廊下を歩く足音が聞こえる
「…続きは夜ね」
『よ , 夜って…』
「ほら離れないとバレちゃうよ?」
足音がさっきより近付いてる.その時柴原の嗅覚が捉えたのは葛城の匂いだった
『やっば課長!?』
葛「お~お前ら珍しいなまだ残っていたのか.ご苦労様」
「お疲れ様で~す」
『お , お疲れ様っす!』
葛「お疲れ様 , …?シバ顔が赤いぞどうした風邪か?」
『大丈夫っす!!花粉症っすよ!』
葛「6月に?」
「ブフッ」
横目で陣内を恨めしそうに睨む.笑うなお前のせいだろ
葛「まあいい.明日の資料置いとくから目通しといてくれ」
『は , はい!! お疲れ様っす!』
直立不動.まるで新人時代に戻ったような姿勢だった , 課長が出て行くまでの数秒が永遠に感じられた.課長の足音が遠ざかり再びドアが閉まる
『…死ぬかと思った』
へなへなとその場にしゃがみ込んで両手で顔を扇ぐ
「お前 , 花粉って…もっとマシな嘘つけねえの?」
『誰のせいですか!!陣内さんが変な事言うから!!』
「はて?」
『はてじゃねえ!』
「はは」
『ッたく… , てか陣内さんこれ本気なんすか?からかってる訳じゃなく?』
「は?なにまだ疑ってんの?俺だってやろうと思えばここで手出せれるんだからな?」
『わ , わかってます!! 疑ってないっすよすんませんッした!!』
ぞわっと背筋に電流が走った.ここで手を出せる , つまりさっきのは手加減だったということだ
『えっと…何時にしますか?』
「…」
目を見開いた , 一拍の沈黙.あの陣内鉄平が一瞬だけ面食らった顔をしている , あ , やった動揺してる!
『えなんすかその顔 , まさか自分から振っといて想定外でした?』
さっきまでの赤面が嘘のようににやっと口角が上がる
『ほら時間決めてくださいよセ~ンパイ?』
「…すっげえ煽るじゃんお前」
しまったと思った時にはもう遅かった.煽っていい相手じゃない
『あいや , 別に煽ってるわけじゃ』
本能がこの場から逃げろと言っている , 一歩下がろうとして足がもつれた
「おっと」
体勢を崩した柴原の腰を腕で攫った.しかも片腕で
『あ , えっとぉ…』
「…あんまり煽るとこのまま食うからな」
『食べッ…!?』
腰に回された腕の熱さに全身の毛穴が開くような感覚がした.食う , 比喩だとわかってる , わかっていて下腹がずんと疼いた
『…食えるもんなら』
「…へえ」
たった二文字.しかしその声色には明確な捕食者の響きがあった , 言うんじゃなかった
「じゃあこのまま帰ろっか」
このまま帰る , つまり一緒に?思考が追いつかないままこくこくと頷いていた.自分でも驚くほど素直に.ふと我に返って
『あ俺着替えないと.制服のまま出たら目立ちますよね』
「そういう所だけ真面目」
『真面目っつ~か常識でしょ!あんたがおかしいんすよ!』
「悪口?傷付いた~」
『傷付いてないくせに…』
『…と , とにかく10分で出ます , 待っててください!』
更衣室に向かおう早口で言い残して足早に去っていくその背中は耳から首まで真っ赤ですれ違う人間がいたら確実に二度見するレベルだった
「…ほんと , 可愛い」
───数分後
私服の柴原が出てきた
「遅えよ15分経ってる」
びくっと肩が跳ねた.振り返るとそこに立っている陣内 , いつものスーツ姿
「着替えるだけでもたつくなよ」
『いや , あの , 髪とかちょっと … 』
「髪ぃ?」
『すみません… , えっと , どこに行くんですか?』
「…家かホテル , どっちがいい?」
直球 , あまりにも直球すぎるなこの人.周囲を見回した.幸い誰もいないが , 「ホテル」という単語が自分の口から出ることへの抵抗感が尋常ではなかった
『…家』
『あ , いやその変な意味じゃなくて!』
「…お前言ってる意味わかってる?」
わかってる , わかってるに決まってる.わかってるからこんなに顔が熱いんだ
『わかってますよ!!』
「うるっさ」
叫ぶように言ってそれから自分の声量に驚いて口をつぐんだ
『わかってるから家って言ったんです』
『あんたの部屋がいい』
「言うようになったじゃん」
『あんたに鍛えられたんでね , 口だけは』
「何をどう鍛えたんだよ…」
軽口を叩いてはいるが心拍数は自己ベストを更新し続けていた並んで歩き出す.肩と肩の距離約十センチ.近いのか遠いのかわからない.触れそうで触れないその隙間がかえって神経を逆撫でした
「…お前なんか緊張してる?」
『…してないっすけど』
「ふ~ん」
『そういう陣内さんこそ , 緊張してるんじゃないんですか~!?』
「ん?まあそりゃね」
『えっ』
あの陣内さんが認めた?からかうでもはぐらかすでもなく??
「俺だって男だぞ , 緊張ぐらいするって」
『…じゃあお互い様ってことで』
「DTと一緒とかやだな~」
『どっ…!?』
「DTじゃない」と言い返したかったけど辞めた , 本当のことだから
「…お前まじか」
『…まじですけど』
「まじかぁ…お前彼女ちゃんと長年付き合ってた癖にまだ…?」
ぐさっと見えない矢が刺さった
『う , うるさいな!! 亜香里とはそういう雰囲気にならなかったんすよ!!』
嫌何度かチャンスはあった , あったけど , いざとなると「ごめん今日ちょっと体調が」だの「明日早いから」だの見事なまでに逃げ続けた結果が今だ
『大体陣内さんだって人のこと言えるんすか』
「俺?俺は当たり前にあるよ」
『でしょうね…』
嫉妬と呼ぶには幼すぎて悔しさと呼ぶには甘すぎる感情が柴原の中でぐるぐると渦を巻いていた
『…あの』
「ん~?」
『優しくしてくださいね』
179センチのデカ男のくせに上目遣いでそれを言った
「善処はする」
『またそれ!!!』
文句を垂れながら歩くこと数分 , 一軒家の前で止まった
『ここ…?』
「ここ」
『へ , へえ…』
ごくりと喉が鳴った.自分でも聞こえるくらいはっきりと.玄関の灯りが点く , 鍵を開ける金属音 , それだけの動作がやけにドラマチックに響いた
「…」
ガチャリと鍵を閉めた瞬間
『んっ』
背中がドアに押し付けられ唇が塞がれた , さっきのキスとは違う.深く容赦がない , 舌が侵入してきて思考回路が一瞬でショートした
『んぅ , ちょ待っ…靴…』
「無理」
息継ぎの隙間潤んだ目が陣内を見上げた.暗がりの中でもあの鋭い目だけがやけにはっきり見える.怖いと思った , 同時にどうしようもなく興奮している自分がいた
「…ごめん我慢できねえ」
『へぁッ , ぁ , ちょ ,せめてベッド…』
「…嗚呼」
ギリ , と奥歯を噛んだ音がした.余裕がない証拠だった.
『(この人でも余裕が無い時あるんだ…)』
寝室のドアが開く整頓されているが生活感のある部屋.デスクの上にパチンコ雑誌が積まれているのが目に入ってこんな時なのに少し笑えた.笑おうとしただけで実際は唇が震えていただけだった
ベッドに倒れ込むように , いや倒された.スプリングが軋む音が聞こえる
『陣内さ…』
名前を呼びかけて途中で飲み込んだ.この距離で「さん」付けはなんか違う
『…鉄平 , さん』
「…は」
一拍の沈黙 , それから陣内の表情が変わったのを見た.あの鉄面皮がほんの一瞬だけ崩れた.柴原の両手首を掴む力がわずかに強くなった.それだけで十分だった.効いている??この人が名前ひとつで??
『っ , 痛 ,ちょっ力強い!』
「あ , ごめん」
『…謝るなら最初から加減してくださいよ』
「いや…うん悪い」
『…ね』
「ん?」
手が陣内の頬に伸びた.指の甲でゆっくりと輪郭をなぞるように
『もう一回呼んでいいっすか?』
「許可なんて取らなくていいけど , 呼んで後悔するなよ」
『…鉄平さん』
二度目は一度目よりずっと滑らかに唇から零れ落ちた.言った瞬間腹の奥がぞくりと疼いた , 自分の声でこの名前を発するだけで…
「…脱がすよ?」
『いちいち聞かなくていいです…!』
「はいはい」
顔を横に背けた , 耳が赤いなんてもんじゃない.首筋まで紅潮が這い上がっている.目を合わせていたらきっと心が折れる
「…かわい」
『ッ…!可愛くない!』
「可愛いよ」
『可愛くないですってば!』
反射的に顔を戻してしまった.至近距離 ,互いの睫毛が数えられるほど
ベルトの金具がカチャリと音を立てた柴原のベルトではない陣内が自らのものを外す音だった , その小さな金属音に柴原の呼吸が止まる
『ぁ』
「…なあにそんなに見て」
『…!み , 見てないっす!!』
両手で顔を覆うが「見てない」と言いながら指の隙間が全開だった
「スケベ」
『ス…!?スケベじゃない!!』
『お , 俺こういうの初めてなんだから仕方ないでしょ…! どこ見てればいいかわかんないんすよ…!』
「俺の顔だけ見てればいいよ」
顔だけ見てればいい , そんな簡単なことなんで今まで思いつかなかったんだろう
ゆっくりと顔から手を剥がした.柴原の瞳がまっすぐ陣内を捉える , 街灯に照らされたその顔は、いつもの皮肉げな笑みではなくどこか静かな真剣さを湛えていた
『…うん』
柴原が自分から陣内の顔に手を添えた.両掌で包むように指が額にかかる前髪をかき上げその下の目を覗き込む
『…鉄平さんの目好きっす , ずっと見てたい』
「(んな可愛いこと言われると俺…)」
手つきが変わった , さっきまでの余裕が少しだけ削れている.柴原には見えた ,あ , と思った.この人もちゃんと効いてるんだ
『…ねえ』
頬を包んだまた親指でその唇の下を撫でた.挑発のつもりはない , ただ触りたかっただけ
『もっと近くに来て下さい』
「…あんま煽んなよ」
煽ってないと言おうとした口が塞がれた
『んっ』
『ふ、ぁっは……』
柴原の身体が弓なりに反る.腹に置かれた陣内の手の熱さに全神経が集中していた.服の布地一枚隔てているだけなのにまるで素肌に触れられているような錯覚
『てっぺい , さ…』
「(いれたい , いれてグズグズにしたい今すぐに)」
理性と欲望の綱引き.陣内の中でその二つがぎりぎりと軋んでいた
額に浮いた汗の粒を指で拭った
『…我慢してるでしょ』
震える手で自分からシャツのボタンに指をかけた.一つ , 二つ , 三つ , 外す
『いいよ鉄平さんになら』
「…悪い優しく出来ねえわ」
ボタンを引きちぎる音が聞こえた.あ , と思った時にはもう遅かった
『え ,ちょ服!』
布が裂ける音と共に最後の一つが弾け飛んだ。残骸がシーツの上を転がる.柴原の抗議は虚しく宙に消えた
『てっぺ , んっ!!』
名前すら最後まで言わせてもらえなかった.首筋に噛みつかれ同時に腰骨の内側を指が這う.二箇所同時の刺激に柴原の背が大きく仰け反った , 嗅覚は今や完全な暴走状態で陣内から放たれるフェロモンの濃度を脳が処理しきれず視界がちかちかと明滅する
『ひっあ , そこだめっ』
「あは , やらしいなあ…ここ吸っただけで腰跳ねてんの分かる?」
『うるさ…ッひぁ…ッ!?』
反論しようとした瞬間に耳朶を甘く噛まれ語尾が悲鳴に変換された.もはや言語機能が瀕死
『だ , だって , こんなの知らな , ぁっ』
涙目で陣内を睨む , 睨んでいるつもりだが目尻が蕩けていて威嚇の体を成していない
「ここが好きなんだな覚えとこ」
耳から首筋 , 鎖骨と下がり舐め下ろして行く.覚えとこじゃない , そんな情報を記録しないで
『ひっぁ , んぅ…ッ!』
『や , やめ , 記録すんな…ぁっ』
下腹部に到達した陣内が残った布地に指をかける.柴原は反射的に太腿を閉じようとして , けれどできなかった
『鉄平さ…俺 , ほんとに…壊れちゃうかも』
「…いいよ」
最後の布が取り払われた瞬間柴原の全身が強張った , 冷たい空気が素肌を撫ぜる.けれどすぐにそれを塗り潰すほどの熱が覆い被さってきた
『あ , あ……』
声にならない声 , もう隠すものが何もない.
柴原の太腿が震えながら開かれる , 自分からではない開かされたのだ.力の差は歴然でそれを柴原の体も頭も理解していた
『てっぺ , い…』
名前の途中指が最も敏感な場所に触れた.柴原の背がシーツから浮き上がる.声が裏返り両手の爪が陣内の肩に食い込んだ.
『ぁっ!?』
「はは , すご…自分で弄ったことねえのにこんなトロトロじゃん」
ゆっくりと少しずつ中に侵入して行く指
『なっ , 言うなって , ぁッ♡』
否定しようと口を開いた瞬間奥を抉るように指が動いた , 言葉が嬌声にすり替わる.自分の体から出ている音だとは信じたくなかった信じたくないのに耳は拾ってしまう
『ひっ , ぅ , んんっ♡』
嗅覚が最悪の仕事をしている , 自分の体内から溢れる分泌物の匂いまで拾ってしまいあまりの羞恥に顔面から火が出そうだった
『やだ , やだやだ , 嗅ぎたくない , 自分の♡ぁっ♡』
『陣内さッ , ♡もう指 , やだ , もっと♡』
「鉄平」
名前を呼べという要求 , こんな状態でこんな声で
『てっ…ぺ , い』
言えた , 言い切れた.その直後体の奥で指が曲がり柴原の視界が白く弾けた
『ひぁっ♡てっぺ♡鉄平っ♡』
震える両手を伸ばした.求める先は一つしかない
『お願いもう入れてッ♡壊していいからぁッ♡』
「…っは , 可愛い.そんなに欲しい?」
ぐずぐずになった前立腺を押し潰すように指を曲げる
『ぁ , ~っっ!!♡』
腰がガクガクと痙攣し先端から透明な液が腹の上に散った.イッたのかイキかけたのか , その境界すら曖昧なまま柴原の目が焦点を失う
『ほし , 欲しい , 欲しいよぉ…ッ♡』
自分で腰を揺らしていた.みっともないとわかっている.わかっていて止められない , 指じゃ足りない全然足りない
『おねがいッ♡鉄平さッ♡おねがいします♡』
「いい子 , よく言えました」
ズボンを脱いで硬くそそり立つものを取り出す
『…ッ』
喉が鳴った , ごくりと.怖い , 明らかにサイズがおかしい.けれど柴原の体は逃げなかった.震えながらそれでも脚を開いたままぐずぐずに解された後孔がひくひくと収縮を繰り返している
「痛かったら言えよ」
凶悪なほど大きなモノの先端を後孔に押し当てゆっくりと埋めていく
『あ , ぁあ…ッ♡痛く , ない…ッ大丈夫 , です…ッ♡』
嘘だ , 痛い , 痛くないわけがない.でもけれど柴原の表情は苦痛だけではなかった
『止まんないで…奥まで…』
「っ , 全部入った…」
さらに奥まで押し進めるとこつんと柴原の奥に当たる
『ぁ , は…全部 , 入って…ッ』
震える手が陣内の頬に伸びた
『鉄平さ , ん , 動いて…ッ』
「っ…悪い , ちょっと我慢できねえ」
何度も奥を突きあげる , 最奥にコツンと当たるたび柴原の中が痙攣する
『ひぅ゛ッ!?♡♡♡』
「ここ好きだろ?知ってる」
結腸を何度も突き上げながら執拗に前立腺を抉る
『や , ぁ゛ッ♡♡好きじゃな゛ッ♡♡♡』
好きじゃないと言いながら中は正直にぎゅうぎゅうと締め上げていた.柴原の体は嘘をつけない
『そこだめッ♡そこッ♡♡あたまッ♡おかし゛くなるッ♡♡♡』
「はあッ…中やべえ , 最高に締まるッ…」
どちゅんと音がなるくらい激しく腰を打ち付け
『ん゛あ゛ッ♡♡♡♡!!』
もう人間の声ではなかった.打ち付けられるたび柴原の体がベッドの上で跳ねる , どちゅ , ぐちゅ , と淫靡な水音が部屋を満たす
『むりッ♡むりむりッ♡♡イ゛ッ , イッてるのにッ♡♡止まんな゛ッ♡♡♡』
『てっぺ♡♡てっぺぇ♡♡♡なかッ♡あつい♡♡おなかッ♡やぶれるッ♡♡♡』
「大丈夫破れないから」
頬に添えられていた柴原の手を握ってベッドのシーツに押し付ける.そのまま恋人繋ぎをした
『ッ゛♡』
その瞬間柴原の中で何かが決壊した.激しい快楽の嵐の中でたった一つの優しさが致命傷になった.恋人繋ぎ , ただそれだけのことが
『鉄平好き , 好きぃ♡♡♡』
『手ッ♡離さないでッ♡♡ずっとッ♡♡♡』
握り返す力は弱い , けれど指は絡まったまま離れない.此奴の執着はこういう形で出る
「可愛い , 俺も好きだよシバ」
恋人繋ぎのまま激しく何度も奥を突きあげる
『あ゛ッ♡~ッ♡♡』
『好きッ♡♡好き好き好きッ♡♡♡おれもッ♡♡♡ずっとッ♡♡♡♡』
もう言葉の体裁を保っていない.好きの一語だけが壊れたレコードのように回り続ける.突き上げのリズムに合わせて繋いだ手の指がきゅっきゅっと握り直される.離さない , 絶対に離さない
『なかッ♡出してッ♡♡鉄平のッ♡ちょうだいッ♡♡♡♡』
「出すから , 全部受け止めろ」
ぎゅううっと柴原の手を握りながら最奥で熱を放つ
『~ッッ゛♡♡』
熱い , 体の一番奥に熱が広がっていく.結腸を直接叩くような射精に柴原の体が弓なりに反り返った
『あ , ぁああ゛~ッ♡♡』
同時だった.繋がったまま柴原も果てた.もう出るものなど残っていないはずのモノから最後の精が絞り出される.腹筋がびくびくと波打ち握られた手だけが唯一の錨のように震えていた
『あ…あつ…い…♡』
二人の荒い呼吸だけが静かになった部屋に響いていた
『…鉄平 , の…全部、もらった…♡』
「…ん , よく頑張った」
ちゅ , と音を立てて額にキスをした
ぷつんと何かの糸が切れた張り詰めていたもの , 意地 , 見栄 , 全部まとめて
『…ぅ』
ぼろ , と大粒の涙がこぼれた.さっきまでの快楽の涙とは違う.もっと奥の , ずっと深いところから湧いてくるやつ
「え , な , 」
『ぅあ…ッひッく…』
「えちょ , 何 , なんで泣くんだよ .」
目の前の後輩が泣いていて慌てる36歳.
一方柴原はぐしゃぐしゃの顔を隠しもせず繋いだ手をぎゅっと引き寄せて
『ずるい…そういうの , ずるいって…』
「はあ…?」
鼻をすすりながらくしゃくしゃに笑う
『好き , すきです鉄平さん , …ばか…』
「…んふ , 俺も好きだよ.だから泣くな , 拓海には笑顔の方が可愛いよ」
ぱちくりと目を見開いては ふ , と笑う.なんだそういう事か
シバでも柴原でもなく.下の名前 , 初めて呼ばれた , こんな距離で
『…っ』
止まりかけた涙腺がまた崩壊した.逆効果である
「は!?いやなんでまた…」
『いや , む , 無理っす…泣くって…笑えない…』
ぐすぐすと鼻を鳴らしながらそれでも口角がひくひくと上がろうとしている.言われた通りにしようとしてできなくてそれがまた可笑しくて
『…へへ』
繋いだ指にきゅっと力を込めて
『じゃあ笑ったから…もう一回して?』
「…欲張り」
『欲張りで結構!』
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あ , やっと終わったァ … 俺頑張ったと思います多分きっと … .この辺で終わりたいと思います !! もし面白い , 大好き , もっと読みたいと思ってくれたら いいねとコメントとフォローよろしくお願いします!!
ではでは ~ ♩
#短編集