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専務室。 遊馬。
「狂唖の居場所がわかった??」梵はそう俺に聞き返した。「あぁ、、恐らく、あの有名なオークション会場だ、、」「オークション??あぁ、、あの闇業か、、」「ウィール・マドナの身元を調べるとオークション者だという事がわかった、、恐らく忍び込んだところを襲われ捕まったんだろ、、」「、、あの狂唖が簡単に捕まるとはね〜、、夏は怖いな、、」「、、、、」
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幹部室。 加内。
「作戦は明日の夜行う、、場所はマダム・オークション会場、、此処は元々潰さないといけない所だ、、」「何をやってるんですか??」俺はそう遊馬さんに聞いた。「マダム・オークションは昔からbloodの外種だけの為のオークション、、食用の為の人間やbloodを売ったり、希少な力を持っているbloodや血種を売ったりする、、客の皆が外種、、かなりの強敵集団だ、、」「、、、、」お金で血種を買ってるのか、、「血種などは最高10億は当たり前らしい、、」「え、えぇ、、でも、狂唖さんは外種だし、売られる心配はないんじゃ、、」「売られる心配はない、、アイツは1人でも暴れれるからな、、でも組織の一員とわかったら話は別だ、、即時に外種達の餌食になる、、それが心配だ、、今のアイツじゃ複数の外種を相手にするのは、、」「、、組織の一員とバレる事はないと思います、、」そう口を挟んだのは墻音君だった。「、、何故そう思う??」「居なくなった日あの人は忍びやすくする為組織の服は着ていませんでした、、腕章も、、それに、組織の一員とわかるのはごく一部の奴等だけです、、」「、、そうだな、、しかし、少なくともオークションの主は狂唖の存在ぐらい知ってるだろ、、まぁ、何とかやってるだろ、、」
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加内団室。
「以上が作戦だよ、、みんなわかった」「ハイ!!」「、、あの、、」「どうしたの??白子君??」「そのぉ、、マダムオークションって行ったっけ??外種が強敵なのは知ってますけど、狂唖さん1人の為に3団も??」「それに、遊馬さんまで、、」「あの人なら、ワンチャン1人で逃げて来れれる説〜」才子ちゃんはそう笑った。「もしかしたら潰せるかもしんねぇのに、、」「、、そのぐらい大切って事だよ、組織にとってあの人は、、それに困ったことがあったらみんなで助け合う、、それが組織なんだし、、」「、、そうっすね、、」「所で、うちの団の班長を発表します!!」そう俺は両手を広げた。「、、え、、今、、」「坂沼君、宜しく!!」「は、、ハァ、、」「そりゃ、そうだろ、、てか自分でもわかってたろ??」「ヤッキーしかできねぇ、、」「僕もそう思うよ、、」「お前等な、、その呼び方やめろ」坂沼君は白子君と才子ちゃんを睨んだ。「まぁ、まぁ、、親しみを込めてだよ、、」物宮君はそう困った様子で笑った。「ハハ、、頑張ってね!!ヤッキー!!」「やめてください、幹部」
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数年前。 狂唖の家。 墻音。
「ただいま〜ちゃんと食ってるか??」そう玄関からうるさい声がした。「、、ん、、」「ダメじゃん、カップ麺はダメだって、、」「コレしか作れねぇ、、」俺はそう狂唖に言った。「別に作らなくても、、弁当とか??」「金かかんじゃん、、」「弁当を買うぐらいの金はあります〜」「、、着替え取りに来たの、、」「いいや〜、1日休みもらったんだ〜明日どっか行くか??」「、、いや、、一日中ゴロゴロしてたい、、」「ハハww欲がねぇな、、墻音趣味とかないもんな〜」「アンタもだろ、、」「お酒ぐらい〜」そう言い狂唖は俺の横に座った。「また身長伸びたな、、何cmあるんだか、、」「、、、、」「もう越されちゃった、、ん??」ペタッ、、「、、??どうした??」俺は狂唖の右頬を触った。「傷、、また増えてる、、」「え、、あ、あぁ〜、、そりゃ、組織に入ってたら傷も増えるわww」「、、部下な人たちは守ってくれねぇの、、??」「ハハッwwいくら部下が強くても怪我することはあるよ〜」「、、俺が組織の一員になったら狂唖のこと守るよ、、傷ひとつつけないから」「ハハッ〜、それは無理だな〜、まずは自分を守れてから、、な??」狂唖はそう俺の頬を優しく叩いた。「あ、そうだ、墻音〜、あるが夜ご飯作ってやる」「、、え、料理できんの??」「おう、オムライスな」
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数分後。
台所では野菜を切る狂唖の姿があった。「、、、、」初めて知った、、狂唖って料理できたんだ、、でも、、手際は良くないな、、で俺より何倍もできてるしな、、「墻音知ってる??熊ちゃんが卵の布団被ったオムライス」「別に普通のでいいって、、」「そういうなよ〜、よし、後は炒めるだけ、、」「、、??」すると狂唖はコンロに手を置いた。狂唖は手を置いたまま少しの間固まった。「、、??狂唖、、??」「、、え、あぁ、ごめん、火つけなきゃ、、」狂唖そうフライパンに油を注いだ。「火を、、」「、、、、」珍しい、、狂唖が汗かいてる、、この人代謝悪いから滅多にかかないのに、、あ、、そうだ、、火って、、。火って、、。「、、狂唖、俺寿司食いたい」「、、??へ??」「寿司食べたい、、出前とって、、」「、、偉い急だな、、珍しい〜、墻音が自分から食べたいもの言うなんて、、じゃあ、今日は寿司にしようぜ〜!!切った野菜はそのまま食べよう!!」「、、うん、、」
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現在。 会議室。
結局、、狂唖の料理は食べたことないな、、「、、此処では寝るなよ、、」そう俺の横に立っていたのは遊馬さんだった。「、、す、すみません、、」「疲れてる様だな、、今日はもう帰ってゆっくり休め、、」「、、そんなに疲れてはないです、、多分寂しいんだと思います、、狂唖さんがいなくて、、」「そうは見えないが、、月城、、お前が狂唖を加内から避けさせてるのは何故だ、、」「、、、、」「、、加内の能魔と関係あるのか、、」「、、あの人(狂唖)はアナタが思ってるより子供だ、、だから自分では嫌いなものから逃れる方法を知らない、、」「、、8年前何があったんだ、、」「、、狂唖が、、ずっと守ってきた物が燃やされた、、全部、、村も、、建物も、、兄弟たちも、、」「、、そうか、、話してくれてありがとう、、」「、、遊馬さんは、、」「、、??」「、、遊馬さんは自分に自信がありそうですね、、」「、、なぜそう思う、、??」「、、狂唖さんを、、絶対に救えるっていう、、自信が、、」「、、、、」「俺にはないです、、嫌いなんです、俺は俺が、、図体だけデカくて、碌に成長もしてない、狂唖を守ることもできない俺が、、」嫌いだ。「、、お前は強い、お前は誰に育てられた、、狂唖だろ??」「、、、、」「狂唖は強い、、けれど弱いところももちろんある、、アイツにも感情はあるからな、、」「、、遊馬さんは、、狂唖さんを救ってくれるんですか、、」「、、あぁ、救う、、けれど俺は最終的にはお前が狂唖を救うと思ってる、、また、お前を救うのも狂唖だと思ってる、、」「、、、、」「お前のその自分自身が嫌いという考え、、いつか狂唖が変えてくれるんじゃないか??」「、、俺はもう何度も狂唖さんに救われてますよ、、具体的に狂唖の何が俺を救ってるのかはわからない、、けれど、一緒にいると安心する、、横にいてくれるだけでいいんです、、親といて安心したことはなかったんですけど、、これがもしかしたら親とある安堵なのかなって、、」「、、その安心はおそらくまた別の安心だな、、」「、、??どういうことですか??」「狂唖がお前の隣にいるならお前はいつ何時でも狂唖を守ることができる、、いえば、狂唖を守ることができることに対しての安心だ。狂唖は自分が守れる、俺が守ってるから大丈夫、、いいことじゃないか、、自分の力を過信できている、、」「、、、、」、、そうか、、俺が狂唖の横にいて安心しているのは、、「、、明日の作戦、、絶対成功させます、、狂唖さんは俺が守る、、俺にはあの人しか大切な物がなくて、、」「、、お前はそれでいいさ、、団員や俺たちの事は空気ぐらいに思っていたらいい、、」遊馬さんはそう言い少し笑った。「、、、、」俺は、、俺じゃない誰かが狂唖を救ったら、、きっと、、「、、そいつが気に食わないんだろうな、、」それが例え遊馬さんだとしても。